さえねさん
のうた一覧
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誰しもが水をたたえて生きてをり ときにたえずしてあふるる水を
平成二十九年一月五日
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梅の香はめまいのごとく闇に溶け夢に交わせし唇思ふ
平成二十九年一月五日
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鳩の血の色とも言はむルビをふり読みゆくことの業の深さよ
平成二十八年十一月二日
6
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ふかふかの雪原に立つ君を抱きたがえた約束リストを燃やす
平成二十八年十一月一日
3
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今まさに地を離れゆく人ありてやがて消えゆくゆげのたしかさ
平成二十八年十月二十九日
11
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なにほども罪を背負わぬ雪たちよやさしきひとのためだけにふれ
平成二十八年十月二十九日
4
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あきつしま本土決戦延期します期末試験が優先されます
平成二十八年十月二十八日
3
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かぎりなく水に近きか 押し入れし舌にまとわりつくその水は
平成二十八年十月二十八日
6
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君の手を温めたいと心から願う 冷たき君のその手を
平成二十八年十月二十八日
11
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暮れかかる夕陽の中をゆきましょう手と手を取って夜に向かって
平成二十八年十月二十七日
7
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布ごしの君の温度を抱くときに抱かれているのはわたしのほうだ
平成二十八年十月二十七日
7
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いずれまた逢えないことは分かってた 相合い傘にふる春の雨
平成二十八年十月二十七日
6
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夕暮れのないその街をゆきましょう アップルシナモンラスクかじって
平成二十八年十月二十五日
4
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(甘い乳に二十四時間浸されたフレンチトーストみたいな顔ね)
平成二十八年十月二十五日
6
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ぐうぜんな訳ないでしょう? 故意だって積み重ねれば恋になるのよ
平成二十八年十月二十五日
11
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最後まで優しい人でいてあげる それがいちばん残酷だから
平成二十八年十月二十五日
8
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信じましょう 夜空の星を一つだけぬすんで母にささげた話
平成二十八年十月二十五日
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てのひらに守るがごときひとひらのひすいのいろを今もわすれず
平成二十八年十月十七日
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ずいぶんと遠くまで来てしまったね少しだけ君の横で寝かせて
平成二十八年十月十五日
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僕たちの秘密かくした森の木が落葉するまで手と手をつなぐ
平成二十八年十月十五日
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