さえねさん
のうた一覧
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ゆずジャムはとろりと落ちぬ(待ちましょう)白い平野に消えゆくまでは
平成二十八年八月九日
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遠き未来に宇宙吹く風がこの星に届いた時に回る風車よ
平成二十八年七月一日
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かくまでもこの世にひとりきりといふ墓石のごとき冷たさを抱く
平成二十八年七月一日
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花の木を燃やす匂いは雨に似て古き暖炉のカフェルノワール
平成二十八年四月二日
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けんめいに生きるぼくらの(ららららら)どんな電車も終点に着く
平成二十八年二月六日
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触れるだに砂となりけり朝焼けの砂漠に咲ける薔薇のはなびら
平成二十八年一月十六日
8
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シマウマの黒い縞にはかなしみが塗り込められているはずだった
平成二十七年六月二十九日
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虫除け説が出ているみたいですね。...
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絶望をという名の人形抱いて寝る 布団に隙間つくらないため
平成二十七年六月二十九日
8
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燗酒の余熱が消えるころまでに結論を出すことにしました
平成二十七年四月八日
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踏みつけた硝子のかたち忘れずに青春時代を自ら閉じよ
平成二十七年三月三十一日
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咳すれば胸の内なる枝の花の落つるその音のかそけきことよ
平成二十七年三月二十八日
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たましいはすこしだけ空気より重いから鉛直下向きに沈んでくのよ
平成二十七年三月十五日
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純粋な雪降り積もる朝の野に立つ牧神の深きあしあと
平成二十七年三月十四日
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読書灯点けて真夜中起き上がる いなくなるなら今かもしれぬ
平成二十七年二月二十二日
5
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春霜に朝の光がさすときにすべての罪をゆるしてほしい
平成二十七年二月六日
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ならぬことを言ってしまったせいだろうぼくのやまびこかえってこない
平成二十七年二月六日
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やさしさがたりない冬の夕暮れに私を包んで降る雨の音
平成二十七年一月二十九日
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神様は今日もスープをかきまぜる ウミガメの殻を積み上げながら
平成二十七年一月二十六日
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置時計投げつけし岩 砂となり すべてを呑んでいくまぼろしよ
平成二十七年一月十五日
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霜枯れのコンクリートに臥して待つ余命清算せらるることを
平成二十七年一月十四日
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