工藤吉生さん
のうた一覧
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歩道橋の上で出くわす細長い影の誰でもどうだっていい
平成二十九年五月六日
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一口をかじったら具がみんな出てやがて具のないオレのバーガー
平成二十九年五月四日
9
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ほう、犬の服が光っていることで安全性が高まっている!
平成二十九年五月二日
8
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モンテスキュー、よかったな女子高生がさっきお前のこと言ってたぞ
平成二十九年四月三十日
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誰も見てなければ頬にある肉を動かしてみるまだ笑えるよ
平成二十九年四月二十八日
9
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ここからは学習塾が覗けるぞ時計が見えるエアコンも見える
平成二十九年四月二十六日
7
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自販機に話しかけられ驚いたこれには慣れるべきなのですか
平成二十九年四月二十四日
7
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あぶないよ!!などと書かれて一周をフェンスの囲む池のさびしさ
平成二十九年四月二十二日
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このオレが死んでしまった後に吹く春の風、ああ、あったかそうだ
平成二十九年四月十九日
7
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百十円ならば買わないおにぎりの百円セールに二点を選ぶ
平成二十九年四月十五日
6
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灰色の雲がほろほろ暮れてゆき夜はひろがる青を強めて
平成二十九年四月十三日
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日本をひっくり返すと本日になると気づいて夜道を帰る
平成二十九年四月十一日
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夕方を夜にしてゆく圧力のあるかないかの甘い香りだ
平成二十九年四月九日
10
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十二月枯れ葉枯れ木にひとすじの道がくねって心が怖い
平成二十九年四月七日
4
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乗っている人の見えない自動車が次から次と坂道くだる
平成二十九年四月五日
7
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汚れてる作業服からまっさらなさぎょうふくへとわたる飲み物
平成二十九年四月三日
5
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レストランのあえてあえての薄闇を太陽光の下にうらやむ
平成二十九年四月一日
6
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エスカレーターの手すりをむっと見ていると汚れがあって気にすればなる
平成二十九年三月三十日
4
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「いちご」って答えて急にはずかしくなった中学一年のころ
平成二十九年三月二十八日
4
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右からはラ・カンパネラ左からラップ流れる日常の昼
平成二十九年三月二十五日
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