工藤吉生さん
のうた一覧
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上腕に上腕二頭筋はあり君は言い訳せず生きたまえ
平成二十六年五月二十六日
3
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敵なのか味方なのかがわからないあやしい人に憧れている
平成二十六年五月二十六日
3
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クリスマスお菓子ブーツは上げ底で波平の声は海平の声
平成二十六年五月二十六日
2
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オレだけをほめてほしいとそれとなくごまかしながら言いたいだけだ
平成二十六年五月二十三日
8
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不幸ではないのだろうがかなしみが確かに胸のこのへんにある
平成二十六年五月二十三日
7
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行間に鳴いているのが秋の虫 花火が一つの詩であるとして
平成二十六年五月二十三日
3
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ごまかして逃げ続けても一ミリも離れられない自分自身だ
平成二十六年五月二十日
4
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眠ってる間に解決してほしい枕に今夜も髪は貼りつく
平成二十六年五月二十日
2
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出会い系サイト広告つきティッシュ ジーンズにひしゃげられておさまる
平成二十六年五月二十日
2
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飛んできたテニスボールを投げ返し礼から逃げるように砂利道
平成二十六年五月十八日
4
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妙に重いカバンを探りいらぬもの出して持ち上げればまだ重い
平成二十六年五月十八日
2
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音楽を背負った人が乗ってきてしばらく経ってしずかに降りる
平成二十六年五月十八日
2
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デパートの前で少しも動かない馬が時おり写メを撮られる
平成二十六年五月十八日
5
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後ろから見れば全員顔がない横から見れば横顔はある
平成二十六年五月十五日
2
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とめどなく行き交う人のいくらかはオレの姿が見えてるらしい
平成二十六年五月十五日
2
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できていることが突然ダメになり二度とうまくはいかない予感
平成二十六年五月十五日
3
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どう生きてゆきたいのかだ回り終え独楽は再び紐を巻かれる
平成二十六年五月十五日
4
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菓子パンがパンを失いビニールがベッドの上でつくる陰影
平成二十六年五月十五日
1
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長身の黒人ひとり異次元に通じる穴のように佇む
平成二十六年五月十四日
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地下鉄で男のカバンが二度三度オレのケツに触れ憎しみを抱く
平成二十六年五月十四日
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