岩崎純一(純星)さん
のうた一覧
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赤らひく肌や冬をば告ぐるかな色ぐはし子に似たる山茶花
平成二十三年十一月十日
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石蕗や花もあはれに艶なして葉の間も清き冬の夕暮
平成二十三年十一月十日
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菊の花色々咲けばをりふしの空より寄れる月かとぞ見る
平成二十三年十一月九日
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今はただ数も露なる藤袴あはれにかへてかかる夕霧
平成二十三年十一月九日
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旅の空月に重なる花すすき幾袖かけて光る露かな
平成二十三年十一月九日
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入相のよそにつれなき秋の音のつきせぬ鐘のりうたむの花
平成二十三年十一月九日
5
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いにしへも万にかけてながめども露も飽かぬは秋萩の花
平成二十三年十一月九日
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あはれなり宿りもさせぬ女郎花すぎゆく袖に香だにうつせよ
平成二十三年十一月八日
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幾重ともいざ白波を越ゆる風吹く秋の音の底の浜木綿
平成二十三年十一月八日
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まだあけぬ朝顔だにも色に出でて我が身赫く心地こそすれ
平成二十三年十一月八日
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撫子のとこなつかしく咲く花を我のみ陰に入りて見るかな
平成二十三年十一月八日
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夏の野はまだきちかうもあらずとて指を花の影と待たるる
平成二十三年十一月八日
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下葉より蛍のぼする光にやよひらの色を添ふるあぢさゐ
平成二十三年九月十二日
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白妙のとけぬ雪てふ卯の花も冬とかたみにうつるをりふし
平成二十三年九月十二日
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掻きつけし髪のさまなる杜若にほひぞあゆる野辺の遠近
平成二十三年九月十二日
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名のままに藤の花房吹き散りて夢に夢見るむらさきの雲
平成二十三年九月十二日
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宿からむ野辺の菫のかたはらにすみあへぬ世の床のすさびに
平成二十三年九月十二日
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吹きまよふ下風花の香に染みて枝をかれゆく天の羽衣
平成二十三年九月十一日
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なりぬべき毛桃の実をばちぎるとて今花のみを懐かしむかな
平成二十三年九月十一日
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月影を重ぬる椿つらつらにひとよひとよを見とも飽かめや
平成二十三年九月十一日
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