岩崎純一(純星)さん
のうた一覧
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五月闇来ぬ通ひ路に立ち出でて雨より受くる髪のさみだれ
平成二十三年十一月二十六日
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春の色の梢は消えし夏木立緑の花と見るひまもなし
平成二十三年十一月二十六日
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風の色は緑ひとつにかはりつつほのかに残る花の移り香
平成二十三年十一月二十五日
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ひとときに咲き散るは身に余るとて風薫るまで残る花々
平成二十三年十一月二十五日
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面影は重ねじとてもなほも惜し花の別れは袖のひとへに
平成二十三年十一月二十五日
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春の夜の月見る空の霞めるは桜の色か梅のにほひか
平成二十三年十一月二十五日
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落つる日になほ色映ゆる雪と見ゆ桜に霞む黄昏の空
平成二十三年十一月二十五日
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夜をこめて花は袂をよそふとも枕より見る春のあけぼの
平成二十三年十一月二十四日
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さらでだに春の山辺は朧にてそなたの空に雨ぞ重なる
平成二十三年十一月二十四日
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梅が香を四方に延ばへてさそふ風咲く方分かず霞む春空
平成二十三年十一月二十四日
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わたりには先に霞をかけおきて我が身忘るる夜半の佐保姫
平成二十三年十一月二十四日
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春来ても夜空は晴れぬ雪ながら梅が香寒き風のさむしろ
平成二十三年十一月二十四日
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うすくこく苫屋の先に残る雪若草とけし帰るさのあと
平成二十三年十一月二十三日
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あなたよりこほりも渡る都鳥海面長く続く夕影
平成二十三年十一月二十三日
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鳰鳥や河の葦辺におく霜を遠近はらふ冬の夕暮
平成二十三年十一月二十三日
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寒き夜の浮き寝の鴨の羽の色に散り敷く月の影の玉水
平成二十三年十一月二十三日
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さとはやき足音あまたの浜千鳥真砂の路に揺るぐ夕影
平成二十三年十一月二十三日
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鷹狩りに大空さへもとほしろく契りし闇の帰るさの道
平成二十三年十一月二十一日
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白妙の初雪降りてつもらぬによそにぞとけぬ鶴の毛衣
平成二十三年十一月二十一日
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たちかへり羽振きてたたむ鵯の波うつ声の色の花めき
平成二十三年十一月二十一日
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