舞 さん
のうた一覧
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衣干す妻の手優し風立ちて小さき蜻蛉の戯れて去る
令和二年九月二十日
10
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一匹の男の子のありて遅まきに父母の恩しる秋彼岸かな
令和二年九月十九日
5
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白拍子 なすよしもがな 静なる詠うを偲ぶ いまを昔に
令和二年九月十八日
3
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トトロ翔ぶ?いや、猫バスか?さやか月風吹き抜けて樹神ら騒ぎ
令和二年九月十七日
0
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雨あがる秋青空を颯爽と鳥一羽翔ぶ影風を切り
令和二年九月十七日
6
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みをつくし ときの海ゆく かいもなく なみに たゆたう 小舟かなしも
令和二年九月十六日
12
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十六夜の月を待つ間の独り酒枯れてひさしき泪肴に
令和二年九月十五日
10
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曇天に鴉ひと声夕焼けもなくて落ちゆく秋の夕暮れ
令和二年九月十四日
10
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宿りする夜露の珠のすすき穂の訪う間に消える長月の朝
令和二年九月十三日
9
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いつ頃かとどかぬものと知りつつも時に老いゆく月に伸ばす手
令和二年九月十二日
8
無邪気にも 掴まんとして ゆく時...
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目覚めてはまたいち日に立ち向かう背を正しつつ朝日の街へ
令和二年九月十一日
9
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三猿をひとりで演じ窓のそと今日も変わらぬ浮き雲ひとつ
令和二年九月十日
5
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赤蜻蛉ひらりと翔んで啄木の歩んだ街に秋を教えて
令和二年九月九日
9
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優しげな風は白色秋桜を揺らし語らす季節移るころ
令和二年九月八日
6
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髪黒く赤し口紅紫の煙りの似合うおんなだったと
令和二年九月七日
5
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シャボン玉吹いて追いかく幼な児の手には残れる虹の記憶は
令和二年九月六日
6
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降りだしたネオン背に受けふらふらと百鬼夜行の街歩みゆく
令和二年九月五日
8
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問いかけて答えは無くて虚ろなる鏡のなかの吾への問いは
令和二年九月四日
4
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夏名残り乙女の脚の太ももの日焼けの跡をチラリ盗み見
令和二年九月三日
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公園のベンチで開けるワンカップ暮れゆく空に月星もなく
令和二年九月二日
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