舞 さん
のうた一覧
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お日様の匂いの布団包まれて母読みくれる童話聞きつつ
令和五年八月二十七日
11
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雀さえ空ゆく翼持つものを憂しも哀しも飛べぬ人の身
令和五年八月二十六日
11
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宵闇に光り残して朝顔の咲いた浴衣に君は包まれ
令和五年八月二十五日
7
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ひまわり語わかる?ってノォトを渡されて戸惑っている十七の夢
令和五年八月二十五日
7
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一夏の神話を終えし少年は銀河の列車軌跡見上げて
令和五年八月二十四日
8
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通学路戻りくる子ら日に焼けてやや逞しく残暑駆けゆく
令和五年八月二十三日
14
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しがらみにこの身一つを持て余し見上げて羨もし旅をゆく雲
令和五年八月二十二日
13
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地下鉄の窓から俺を眺めくるショボいおっさん「あぁ我が影か」
令和五年八月二十一日
9
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もみじ葉の 色染め初むる 送り火の 跡まだ残る 夏のなごりに
令和五年八月二十日
12
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曼珠沙華木の間の陰に何方かの思い遺して灯す火ひとつ
令和五年八月十九日
11
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寝た妻の我は傍ら独り酒静か湯の宿夜は沁々と
令和五年八月十八日
9
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人知らぬ古き湯の宿妻と我盛りの過ぎたアベックとして
令和五年八月十七日
8
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夏の夜の闇は薄墨ゆく人に似た面影の現れて消え
令和五年八月十六日
14
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いつ頃かその背を越えて負うことは出来ずに母は居なくなりけり
令和五年八月十五日
12
気が付けば孝行はなにも出来ずに
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ツンデレを抱だき寄せればあがらいてニャと鳴くとも愛でる肉球
令和五年八月十四日
3
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人の世の 区切り幾つか 経て今年 盆に盛りと 降る蝉時雨
令和五年八月十四日
6
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語りかけ触れて冷たき墓石へと盆を盛りに降る蝉時雨
令和五年八月十三日
3
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校庭を駆け巡る子ら落つ汗はオリハルコンの耀きに似て
令和五年八月十三日
8
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美しく夕日は落ちて迎え火を待つ人たちの盂蘭盆会かな
令和五年八月十二日
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音無しの子守歌なる団扇にて扇いでくれし母のその風
令和五年八月十一日
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