舞 さん
のうた一覧
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頭頂を気にして眺む鏡には吾れを見返す老人ひとり
平成二十四年十一月二十七日
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紅顔の 時もまたあり 鏡から 吾...
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木偶吾れは虚ろ抱えて舞う人世憂しも哀しも夢や現つや
平成二十四年十一月二十六日
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土塊れの 吾れと思えよ 雨風に ...
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人知らぬ幸せあると思わせる冬澄む空の夕焼けの果て
平成二十四年十一月二十六日
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通学の子ら集い乗る地下鉄に咲き誇りたる無垢の夢花
平成二十四年十一月二十二日
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いつの日か永久に目を閉ずその時に誰の名を呼ぶ吾が闇が問う
平成二十四年十一月二十二日
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この夜は不思議に酔いて黒髪の君の笑顔も名も思い出す
平成二十四年十一月二十日
4
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あと幾度冬を耐え越し山桜君に逢えるや北風に問う
平成二十四年十一月二十日
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妻一人母も一人を天秤に掛けるもできずヤジロベイ吾れ
平成二十四年十一月十九日
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歌集閉じふと目にとまるアイロンの陽を受けて立つ永遠の静寂
平成二十四年十一月十八日
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一日を降る雨音と語りくる妻の声聞く休日静か
平成二十四年十一月十七日
10
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嬌笑を売る女らの盛り場の片隅に酔う堕ちゆくために
平成二十四年十一月十六日
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甘えんと思えど遠く母独り心配するなと親不孝言う
平成二十四年十一月十六日
2
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見る人も知る人も無く枯れてゆく花一輪に秋風の吹く
平成二十四年十一月十六日
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月々の通帳睨み買い物す妻の苦労に手を合わせ呑む
平成二十四年十一月十五日
11
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盛り場のまろき腰した遊び女にひと夜満たさん虚ろこの身を
平成二十四年十一月十五日
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呑むほどに酔いゆくほどに思い出はさ迷い出でる貴女のもとへ
平成二十四年十一月十四日
4
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薄暗い路地片隅の立ち呑みに今日も堕ちゆくただ酔うために
平成二十四年十一月十四日
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孤独なる人の群れなす地下鉄の通勤列車みな俯むきて
平成二十四年十一月十四日
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家の顔 会社の顔の 狭間には 皆...
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愚かにも男の子にはあり矜持とは呼ぶも小さな意地のいち分ん
平成二十四年十一月十二日
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紅葉なす黄や紅いの遠山に降るや音無く細々雨霞める
平成二十四年十一月十一日
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