舞 さん
のうた一覧
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我が内に黒き波立つ闇の海ひたぶる聞こゆ潮騒の音
平成二十六年六月三十日
10
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歳若い看護師さんに脈とられ上がる血圧薬も効かず
平成二十六年六月二十九日
4
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みどり髪黒の艶やに月化粧影さすままに乱れるままに
平成二十六年六月二十八日
7
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階段の脚も美し夏女子にわかりやすすぎ中年オヤジ
平成二十六年六月二十七日
4
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いち日を終えてため息コップ酒自分自身にご苦労さまと
平成二十六年六月二十六日
7
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愛ゆえに愁い瞳を臥すマリア触れるもできず翼無き吾
平成二十六年六月二十五日
4
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爪を噛む癖を持ちしが我が内の闇を恐るかそれも懐かし
平成二十六年六月二十四日
6
何もかも 仮面の奥に 閉じ込める...
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母娘揃いの柄の浴衣着て歩く背中に女競える
平成二十六年六月二十三日
7
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日高見の不来方の城盛岡に空従えて岩手山立つ
平成二十六年六月二十二日
7
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肌の香の甘き吐息の乱れ髪闇に馴染める堕天使の夜
平成二十六年六月二十一日
9
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一葉の手水に浮かぶ青若葉揺蕩う水の清明の朝
平成二十六年六月二十日
7
境内に 枝伸びやかに 神の木の ...
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晩酌にひと品添えて今日もまたご苦労さまと妻笑顔する
平成二十六年六月十九日
6
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老う人が犬に引かれて散歩する振る犬の尾に励まされつつ
平成二十六年六月十八日
8
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梅雨小雨に色あらたまる墓石には訪う人もなく紫陽花の花
平成二十六年六月十七日
9
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それぞれに命を懸けた母がいてランドセル負う子供らのゆく
平成二十六年六月十六日
13
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人を恋う思いは深く澪つくし水面に映る月のみぞ知る
平成二十六年六月十五日
7
人知らず いさ貴女さえ みをつく...
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コップ酒手つきの似たる歳ととも酔いの愚痴さえ父に似てくる
平成二十六年六月十四日
9
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妻待てどベンチに埋もれひと電車過ごして捨てる今日という日を
平成二十六年六月十三日
7
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水槽にバイバイと言う小さ子の手を引く母もバイバイと言う
平成二十六年六月十二日
5
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熾消えず指に冷たき黒髪の貴女の肌を忘れかねては
平成二十六年六月十一日
5
炎無く 燃える熾火の 恋ひとつ ...
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