舞 さん
のうた一覧
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若菜摘み野ゆき山ゆき早春の生でる命を食む夕べかな
平成二十八年三月七日
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目に明やか雪解く風に色無くもまず乙女らの脚颯爽と
平成二十八年三月六日
20
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老う母を導きてゆく子も老いて言葉は無くも共に歩める
平成二十八年三月五日
22
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みな人は天使の頃を忘れては無邪気に暮れる夕日さえ見ず
平成二十八年三月四日
22
我が影を、追いかけ歩む 足音に ...
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寄り添いて褥にあれば夜の積みてふたりのみなる宇宙の静寂に
平成二十八年三月三日
15
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ささやかな妻のジンクス幸あると飾りし絵へと朝日明けくる
平成二十八年三月二日
20
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鏡には哀しかるべし身も知らぬ老いゆく男吾を見つめる
平成二十八年三月一日
20
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葉が出たと水漬く切れ端ニンジンを妻の見せ来るさわらびの春
平成二十八年二月二十九日
18
志貴皇子 懽(よろこび)の御歌 ...
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何時からか満月の夜も穏やかにただ包まれて妻の温もり
平成二十八年二月二十八日
18
狼に 成ることも絶え 寂しかる ...
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北国へ天翔け使い白鳥の声幽けきに名残雪降る
平成二十八年二月二十七日
17
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寒い?とか月きれい!とか他愛ない言葉かわすも夫婦いとなみ
平成二十八年二月二十六日
19
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萌えいでる命食みたり蕗の薹雪割り生まるさ緑の春
平成二十八年二月二十五日
19
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今日もまた同じ道行き道帰る家族待ちいる家の灯りへ
平成二十八年二月二十四日
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誰かために梳くや黒髪ぬばたまの乱れ初めむ夜に呼ぶひとの名は
平成二十八年二月二十三日
24
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ポニーテル解きたる髪は知らぬとも恋初めし日の君を偲びて
平成二十八年二月二十二日
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通勤の駅階段のその背ごと負う荷のありて皆登りゆく
平成二十八年二月二十一日
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越えくるも命なりけり冬ごとに寒沁む先の春福寿草
平成二十八年二月二十日
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颯爽と北風に耐え枯れ木らは時を待ち立つ蕾抱きて
平成二十八年二月十九日
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買い来たる毬藻ふたつのビン底に添いて生きるを妻と愛でつつ
平成二十八年二月十八日
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寂しかろうた無い国は如何にかに君へ伝えん吐息の色を
平成二十八年二月十七日
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