舞 さん
のうた一覧
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幾千夜妻の寝息を聞き眠る闇のなかにも心安らに
平成二十九年三月十二日
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彼もまたお前を見るか修羅の春老いゆく農夫止めし田を見る
平成二十九年三月十一日
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新卒の面接の子を不可となす彼の父母に心傷めて
平成二十九年三月十日
13
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人混みに手を引く姉も幼くて小さリュックの並び進める
平成二十九年三月九日
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「桜がねっ つぼみ付けてる 小さいけど」頬染め語る妻子の如く
平成二十九年三月八日
12
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おみな生き男の子また生き幾年か吾とその妻ともに老いゆく
平成二十九年三月七日
9
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赤ちゃんのむずりて母の後席見知らぬオヤジ百面相す
平成二十九年三月六日
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桜木に弥生の春の上弦の芽もつぼめよと優し月影
平成二十九年三月五日
16
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赤ちゃんもベビーカー押す母もまた木洩れ日温き弥生雛の日
平成二十九年三月四日
13
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定年をむかえる人の帰宅する残る日数をふと口ずさみ
平成二十九年三月三日
15
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水温み風や解くらんささやかな時のうつろい妻と語りつ
平成二十九年三月二日
17
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二人いても時の流れのそれぞれに語る思い出違う彩り
平成二十九年三月一日
12
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如月の雨に濡れ立つ吾もまた宿問うひとや江口君堂
平成二十九年二月二十八日
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西行法師と江口の遊女
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乙女子の時に街ゆくナマ脚は美し春よぶ先駆として
平成二十九年二月二十七日
7
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風ある日雨の日も立つ半世紀明日を望みて太陽の塔
平成二十九年二月二十六日
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心では笑むこともなく今日も終え仮面をはずすわが家の前
平成二十九年二月二十五日
19
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寒椿朽だす雨降る如月の優しく濡らせ春待つひとを
平成二十九年二月二十四日
15
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「公園の梅咲いたよ」とアイロンしふと語りくる妻の歳時記
平成二十九年二月二十三日
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いつの日かひとみ閉ずとき君を見つ老いゆく手には君を触れつつ
平成二十九年二月二十二日
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春一の風に朽ちゆく寒椿踏みしだかれて如月の朝
平成二十九年二月二十一日
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