舞 さん
のうた一覧
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草いきれ満てる深山の草木の慰霊の塔に蝉時雨降る
平成二十九年七月三十日
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冬は耐え春華やかに夏つよく秋は哀しく四季に咲く花
平成二十九年七月二十九日
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「蝉捕るの 得意だった」と 遠い日の お転婆語る妻日傘から
平成二十九年七月二十八日
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コンビニの若き娘の店員の笑顔嬉しく通勤の朝
平成二十九年七月二十七日
10
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戸惑いて恥じらいもあり悩みつつ寝れぬ夜もあり恋初めし頃
平成二十九年七月二十六日
10
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老いひとの背にも似たるか公園に子もあらなくに蝉のみぞ鳴く
平成二十九年七月二十五日
10
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花火してはしゃぐ子供ら何時の日かページとなるか夏の絵日記
平成二十九年七月二十四日
8
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玉杯にすでに花無く酒苦く顧みるのみ光陰の跡
平成二十九年七月二十三日
12
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朝まだき風ひと吹きの涼やかに蝉鳴き初める微睡みのなか
平成二十九年七月二十二日
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星空の彼方にかすか汽笛する銀河鉄道イーハトーブへと
平成二十九年七月二十一日
8
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マンションの広告眺めため息す妻にごめんと手酌ひと口
平成二十九年七月二十日
8
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通学路見えぬ翼を持つ者ら夏にも怖じずランドセルゆく
平成二十九年七月十九日
9
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蝉鳴けよ短かひと夏みじか世をいたずらに生く我を悼みて
平成二十九年七月十八日
11
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蝉鳴くをひねもす聞きつ休日をしのぎてのたり暑き暑きと
平成二十九年七月十七日
8
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ささやかな下らぬことで喧嘩する共に愚かし似た者夫婦
平成二十九年七月十六日
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若き日に惚れた女の声などがふと思い出る独り酒かな
平成二十九年七月十五日
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我を生む歳を数えつ行く年の早きを語る老う我母も
平成二十九年七月十四日
9
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髪あげし襟足清し乙女子に蝉鳴き初める7月の朝
平成二十九年七月十三日
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溢れくる滾る血潮も追憶の夕陽眺めて残滓佇む
平成二十九年七月十二日
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ほろ酔いの若いカップルふらふらと付かず離れず手はつなぐまま
平成二十九年七月十一日
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