舞 さん
のうた一覧
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遠い日に交わす言の葉いくたりか浮かび消えゆく酒の揺らぎに
平成二十九年八月十九日
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泣くごとき雨に睦まじ道祖神ひと去る村を濡れつ守りて
平成二十九年八月十八日
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戻りゆく面影送り灯す火の消えぬ間に呼ぶゆくひとの名を
平成二十九年八月十七日
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「辛くなる」終戦特集テレビ消す母の記憶は歳ごと重く
平成二十九年八月十六日
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思い出を 訥々語る 言の葉に 尽...
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「通学路」ひとの去りゆく団地への道路看板錆び朽ちて立つ
平成二十九年八月十五日
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揺らぎ見ゆ水遊びする幼な児の足のお指の可愛ゆかりけれ
平成二十九年八月十四日
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このひとの乳に生かさる日の遠く小さくなりゆ老い母の背な
平成二十九年八月十三日
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帰りくる面影ありて思い出をポツリポツリと語る迎え火
平成二十九年八月十二日
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陽炎に日傘もささず笑みて立つ地蔵仏の盂蘭盆会かな
平成二十九年八月十一日
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夏色の少女に似合うワンピースひょろり手足の黒の健やか
平成二十九年八月十日
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うた一首尽くして一期ひと夏に残し転がる蝉むくろかな
平成二十九年八月九日
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日焼けした子供ら走るギラギラの太陽の下笑いこぼして
平成二十九年八月八日
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酔いくれば我が妻さえも佳きひとと思えるほどの我の可愛く
平成二十九年八月七日
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時止めて君待つ夜の遠き日の花火の色の鮮やかなまま
平成二十九年八月六日
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妻買いて我に与える御守りの歩みにつれて鈴の音かすか
平成二十九年八月五日
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たまゆらの色鮮やかな遠き日の花火を語る夏風物詩
平成二十九年八月四日
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夜祭りのおみな浴衣着襟足の白きうなじの艶に美し
平成二十九年八月三日
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レシピ本厨にありて時折に入れ替わりたる妻の苦労よ
平成二十九年八月二日
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暑き夜に目覚めて疼く本能のいまだ男の子の残る嬉しく
平成二十九年八月一日
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蛙止み蝉鳴き初めて妻つくる朝餉の音の聞こえくる頃
平成二十九年七月三十一日
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