舞 さん
のうた一覧
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あの頃は子供であったとようやくに思えるほどの老いの秋かな
平成二十九年十一月七日
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すれ違うひと美しく面影は遠い記憶の同じ香のする
平成二十九年十一月六日
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何となくふらりと揺れて思い出す黒髪似合う君のことなど
平成二十九年十一月五日
11
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見渡せば残すものなき秋の暮れ吾を弔う野辺のいち輪
平成二十九年十一月四日
10
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月なき夜酒かたわらに古友と花持て語れ青春の日々
平成二十九年十一月三日
10
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モノクロの季節のなかで彩りの君に惚れたと記憶ひとひら
平成二十九年十一月二日
12
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たまさかに鏡に映るこの顔の父に似てくる歳ゆくほどに
平成二十九年十一月一日
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生きるのが下手な俺へとついてくる愚痴も言わずにカミさんひとり
平成二十九年十月三十一日
10
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黄色帽並ぶ園児のそれぞれに待つひとのあり託す夢ある
平成二十九年十月三十日
12
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めぐる季節去りゆく日々を振り向けど枯れ葉並木に風のみぞ立つ
平成二十九年十月二十九日
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近づいた冬の香りの朝の日のたおやに差せるもみじ葉の色
平成二十九年十月二十八日
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割り切れぬ数字まとめるパイという記号の欲しく人のこの世も
平成二十九年十月二十七日
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踏みしめる吾が足音も虚ろなる夢なき街に棄てし年月
平成二十九年十月二十六日
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夕暮れにもの思わせて降る時雨滴る音も染める秋色
平成二十九年十月二十五日
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寒いねと語り合いつつ明ける朝妻はゴミ出し我は会社へ
平成二十九年十月二十四日
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山風のひと夜の夢に紅葉らのみだらに濡れて染める秋色
平成二十九年十月二十三日
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雨の夜に秋ふる夜にポツポツと妻と語りぬ夏のことなど
平成二十九年十月二十二日
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石狩の冬待つ大地光年の星降る空に抱かれてあり
平成二十九年十月二十一日
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墓地にさえ時雨降るなり秋彼岸過ぎてぞひとの影もなきまま
平成二十九年十月二十日
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おのこやの虚しかるべき悩みなど妻にも謂わず酒に流して
平成二十九年十月十九日
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