舞 さん
のうた一覧
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ほろ苦い世間の水にやや馴れて若鮎たちの七月の空
令和元年七月五日
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母の手を引きつ引かれつ楽しげにランドセル揺れ右へ左へ
令和元年七月五日
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通学すランドセルの子それぞれに命育む父母のいて
令和元年七月三日
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妻摘みし野の紫陽花の硬き芽の解くにや遅き北半夏生
令和元年七月二日
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遠つ国旅人吾れは妖精やエルフら語るコンビニイートイン
令和元年七月一日
5
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幾日か部屋を照らせる特売のわが家に似合うくたびれた花
令和元年六月三十日
5
部屋照らす わが家に似合う 特売...
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ペガサスの飛翔の余韻北の国清し風吹く空広き街
令和元年六月二十九日
8
日高なる ペガサスを産む 牧場野...
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ゆく刻に抗らいつつも身と心やや寂しくもついてゆけずに
令和元年六月二十八日
4
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日傘して陰仄白くおみな口昼なを妖しくれないの色
令和元年六月二十七日
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オレと言いオマエと呼びし女の子時に残さる吾れであるかと
令和元年六月二十六日
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高校生たちの会話で
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微笑んだ阿修羅のごとき少年の運動部らの掛け声の朝
令和元年六月二十六日
4
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虹色の子ら脹らますシャボン玉詰まった夢が弾けて空へ
令和元年六月二十五日
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シャボン玉 翔ぶ虹色に 子供らの...
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革命の言葉もすでに色褪せて飼い慣らされたスーツらの群れ
令和元年六月二十四日
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幸せにすると誓って寄り添ってこたえ問う日の有るやなきやと
令和元年六月二十三日
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遠き日の春の宴は哀しくも吾れのみいない神話の記憶
令和元年六月二十二日
5
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オトナにはブルーな朝もランドセル背負う笑顔に元気もらつて
令和元年六月二十一日
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歳なりに身は衰えて気も意固地老い変わるのもまたおもしろく
令和元年六月二十日
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萬葉の恋のごとくに逢えぬ日は憧れ過ごすスマホしまって
令和元年六月二十日
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古代ひと 恋するような うぶなま...
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シンクにて洗いものする妻の背にふと後先を思う晩酌
令和元年六月十九日
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おまえ百までワシャ九十九まで
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冷や酒を煽って静寂夜の闇背を追い越して時刻む音
令和元年六月十八日
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