舞 さん
のうた一覧
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かたき芽に滴り落ちて花解けと優しげに降る卯の月の雨
令和二年四月二日
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ひと冬を経してぞ軽きカメ虫のむくろ問い来る春は如何にと
令和二年四月一日
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新しき春靴おろしいざ会社良きことあると思わせる朝
令和二年三月三十一日
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ひとときの ゆめには あいし かたこいの やさし あなたの はかな ほほえみ
令和二年三月三十日
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玉響(ひととき)の夢には逢(愛)...
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汚れても邪魔にされても消えぬぞと意地やや羨まし残り雪かな
令和二年三月三十日
8
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お風呂場でタオルしぼりを競いては父の腕にあこがれし頃
令和二年三月二十九日
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ふろ場での 幼い吾と なき父の ...
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言霊と遊び遊ばれ神遊びみそひともじの神の庭にて
令和二年三月二十八日
9
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指ほどの桜の枝のふたつみつ蕾を愛でるカミさんの春
令和二年三月二十七日
8
水張った コップひとつの 春桜
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朝日さすひかりも長閑北の地に春は兆して桜蕾める
令和二年三月二十六日
8
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旅をゆく妻は妻なり吾はわれ思い違えど同じ思い出
令和二年三月二十五日
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エサさがす夕暮れカラス鳴く声もやや華やいで名残雪降る
令和二年三月二十四日
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花便り雪まだ白き山波の空のはてには桜咲くとか
令和二年三月二十三日
8
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時は過ぎ月に手のばす資格消えはるかに偲ぶキズ無きひかり
令和二年三月二十二日
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春彼岸墓所へも行けず親不孝思い出浮かべ酒供養かな
令和二年三月二十一日
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男の子やもひとり女々しき夜もあり妻にもみせぬ泪ひとつぶ
令和二年三月二十日
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朝焼けも心和ます温もりに北の国にも春彼岸かな
令和二年三月十九日
7
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エルフとかコロボックルとか人混みにまぎれてるよなサッポロの街
令和二年三月十八日
6
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ウイルスに子どもら絶えた通学路「交通安全」寂しげに揺れ
令和二年三月十七日
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「溶けだせば、あっというま」と残り雪春待ち顔に妻は笑みつつ
令和二年三月十六日
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卒業の袴姿の乙女子のただ在るだけで華やぐ車両
令和二年三月十五日
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