舞 さん
のうた一覧
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千年の刻に研がれて美しくひとを恋う声万葉の歌
令和二年五月二十九日
9
ちととせに時を離れた言の葉が残っ...
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ユーカラを語る妖精棲むような原野の原の白樺林
令和二年五月二十八日
5
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木洩れ日は柔らかに揺れ前をゆく妻の背にふる雪降るように
令和二年五月二十七日
7
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妻は寝てひとり静かに酌む酒にふと思い出す少年の恋
令和二年五月二十六日
4
静か夜に遠い記憶が何気無く浮かん...
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今日もまた今日いち日の旅を終え影と帰らん明日歩むため
令和二年五月二十五日
9
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野の花も花壇の花もそれぞれに根付いた場所にそれぞれに生く
令和二年五月二十四日
5
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密やかな伝説の地にも五月晴れ沙流川望む義経のやしろ
令和二年五月二十三日
7
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フワフワとまあるいタンポポ風を待つ無限視界の空を夢みて
令和二年五月二十二日
6
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こっち来てあの夕やけを見よと言う逝くひとと見し同じ夕やけ
令和二年五月二十一日
8
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恥じらいておもてうつむく乙女子の真白の風情鈴蘭の花
令和二年五月二十日
9
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しぐれゆくうしろすがたを眺めつつ吾れを追いくるわれの影かな
令和二年五月十九日
6
種田山頭火 (自嘲) 『うし...
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札幌にやや洒落た名のよく似合う冷たい風に咲くライラック
令和二年五月十八日
7
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子どもらの声駆けめぐる公園に父母も癒やされテレワーク疲れ
令和二年五月十七日
4
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朽たれゆく花に宿りて虫ひとり幾夜伽して朝別れる
令和二年五月十六日
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地下鉄の窓へと映る身も知らぬ老いゆくひとの吾れの影かな
令和二年五月十五日
4
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ウイルスにひそめる街にひとなくも変わること無くライラック咲く
令和二年五月十四日
6
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健診の並んだ数字ながめては老いゆくものを自覚させられ
令和二年五月十三日
5
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散りゆくに未練は無くて五月晴れ明っけらかんと花は消えゆく
令和二年五月十二日
6
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山の幸手のひらに受け湧き水を妻といただく青空の下
令和二年五月十一日
8
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華やかな花売る店にひとならぶ吾れには虚し母の日の花
令和二年五月十日
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