舞 さん
のうた一覧
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老いひとの供物とはせよ珠ふれる刹那の音の青春の日々
令和元年十二月六日
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夜会へとカラスら消えた街角に取り残された吾が影ひとつ
令和元年十二月五日
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吹雪く夜の音の寂しく吾を呼ぶ酔いに埋めれぬ虚ろの闇から
令和元年十二月四日
4
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不可思議にまだ枯れ残り黄昏の色に染まって冬の蒲公英
令和元年十二月三日
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石を持ち追われる者とにたるほど思い出のみの恋しふるさと
令和元年十二月二日
6
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大空は不思議なほどに明るくて冬の清しく札幌の街
令和元年十二月一日
7
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オリンポス競える者ら走り来るアイヌひとらも駆ける大地に
令和元年十二月一日
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六弁の雪の溶けゆく儚さもただ美しと少年のころ
令和元年十一月三十日
4
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逝くものの歳を数える虚しさ忘れてしまうことも寂しく
令和元年十一月二十九日
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教えひとミサに集える日の本の民にかけたる慈悲のロザリオ
令和元年十一月二十七日
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真に美しいものには宗教の違いって...
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背を丸めすする冷や酒独り酒腹には寒く雪は舞いつつ
令和元年十一月二十六日
3
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帰宅路の知らぬこの家の魚焼く匂いのうまし秋の暮れかな
令和元年十一月二十五日
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妻の肩落ちた紅葉のひと片を眺めて歩むのたり小春日
令和元年十一月二十四日
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冷や酒の身にしむ秋の暮れの夜はひとり静かに影と語りて
令和元年十一月二十三日
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紅葉の南の便り赤や黄の賑わい偲ぶ北の大地に
令和元年十一月二十二日
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朝ご飯つくる音するうつらうつらに今日のこの日も良くあれかしと
令和元年十一月二十一日
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人偲ぶひとりの夜は火の酒の氷の揺れる音を聴きつつ
令和元年十一月二十日
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野仏の氷雨にひとり立つごとく枯れ葉踏みゆく暗き秋の日
令和元年十一月十九日
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通学も冬の装い変わらずの寒げも見せず乙女なま脚
令和元年十一月十八日
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初む雪に犬の足跡その後を小いさ足跡追いかけてゆく
令和元年十一月十七日
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