舞 さん
のうた一覧
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信号に慌てる母の引くソリに乗る子はユタリ母の背を見る
令和二年三月十二日
7
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黒土の見えて嬉しく春まだき弥生の空に雪は舞うとも
令和二年三月十一日
8
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ほろ酔いにふと思い出るふるさとの遠い山河の校歌のフレーズ
令和二年三月十日
7
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いち日の何やかにやを仕舞いこむ儀式としての酒の一杯
令和二年三月九日
9
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夢も見ず夜半に目覚めて暗い部屋窓には白き冬の月影
令和二年三月八日
6
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い弥生の月影白き北国の名のみの春の寒きひとり寝
令和二年三月七日
4
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立ち呑みのコップにそそぐ燗酒の仄かな湯気にいち日を終え
令和二年三月六日
9
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雪を見つ朝いち番の一杯の茶の温もりのうまし啓蟄
令和二年三月五日
7
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歌集隅なぐさめられる歌一首見つけてなぞる吾の吐息と
令和二年三月四日
5
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年毎にいよよますます味気無くただの字なれど「未来」てふ文字
令和二年三月二日
6
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ヘアゴムを咥えて纏むポニーテール乙女の髪のうなじ涼しく
令和二年三月一日
10
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ひと枝の梅も咲かなく冬枯れ木朝につける雪の花かな
令和二年二月二十九日
8
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まっ黒な波動立ち来る目に見えぬ邪気の追い来るひと如何にかもせん
令和二年二月二十八日
1
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みゆき降るみやまの桜冬枯れに独り春待つ訪う人もなく
令和二年二月二十六日
12
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光年のくすまぬひかり憧れる刻のみ朽ちて星を追うころ
令和二年二月二十五日
5
純粋な 色のみとどくと 教えられ...
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冬の夜半おと無く積もる雪の音にむかし語りす妻と吾との
令和二年二月二十四日
11
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白樺の林野原の雪の原ひとすじ続くうさぎ足跡
令和二年二月二十三日
11
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前をゆく人の滑るをフと笑い同じところで吾も滑りて
令和二年二月二十一日
9
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青雲の男の子虚しき日々を過ぎ夢見ることも無き長き夜
令和二年二月二十日
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まっすぐな道でさみしい 冬景色 吾も淋しとカラスひと鳴き
令和二年二月十九日
7
種田山頭火ですね
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