舞 さん
のうた一覧
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曇天に鴉ひと声夕焼けもなくて落ちゆく秋の夕暮れ
令和二年九月十四日
10
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宿りする夜露の珠のすすき穂の訪う間に消える長月の朝
令和二年九月十三日
9
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いつ頃かとどかぬものと知りつつも時に老いゆく月に伸ばす手
令和二年九月十二日
8
無邪気にも 掴まんとして ゆく時...
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目覚めてはまたいち日に立ち向かう背を正しつつ朝日の街へ
令和二年九月十一日
9
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三猿をひとりで演じ窓のそと今日も変わらぬ浮き雲ひとつ
令和二年九月十日
5
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赤蜻蛉ひらりと翔んで啄木の歩んだ街に秋を教えて
令和二年九月九日
9
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優しげな風は白色秋桜を揺らし語らす季節移るころ
令和二年九月八日
6
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シャボン玉吹いて追いかく幼な児の手には残れる虹の記憶は
令和二年九月六日
6
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降りだしたネオン背に受けふらふらと百鬼夜行の街歩みゆく
令和二年九月五日
8
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問いかけて答えは無くて虚ろなる鏡のなかの吾への問いは
令和二年九月四日
4
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夏名残り乙女の脚の太ももの日焼けの跡をチラリ盗み見
令和二年九月三日
5
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公園のベンチで開けるワンカップ暮れゆく空に月星もなく
令和二年九月二日
9
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言の葉を万葉ひとなら如何にせんすすき生いくる夏の逝く原
令和二年九月一日
6
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咲く時を知りてぞ咲ける秋桜にまた時を告げ雨は滴る
令和二年八月三十一日
7
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おちこちに揺れる木洩れ日ひと時の墓地とさだめん古きベンチを
令和二年八月三十日
7
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いずこかで鳴き初む声の鈴虫の弔う夏の吾のいち日
令和二年八月二十九日
8
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朝夕は秋の気配や鱗雲胸すくほどの空の高みに
令和二年八月二十八日
11
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なにと無く妻の名を呼び律義にも「はい」と応える穏やかな夜
令和二年八月二十七日
10
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ひと片の枯れ葉に残る夏の日の光りの記憶葉脈の跡
令和二年八月二十六日
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神庭へ昇る光りの階しの秘跡のごとく立つ朝かな
令和二年八月二十五日
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