舞 さん
のうた一覧
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枯れて立つ桜木の影如月の春待つものに痛き月光
令和四年二月十一日
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晩酌す雪の夜静か二人のみ宇宙の静寂に在るがごとくに
令和四年二月九日
5
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逢えぬひと偲びて開く詞花集の静寂に溢れ満たす言霊
令和四年二月八日
7
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いずこへと続いているか飛行機の雲へ手伸ばす少年の夏
令和四年二月七日
2
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主を待つ褥に座る紅の乙女のごとくケーキの苺
令和四年二月七日
2
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チカホゆく人に混じりて幾くたりかなま足エルフ春待ちかねて
令和四年二月七日
3
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大空に隠されていた妖精が凍りて出でるダイヤモンドダスト
令和四年二月六日
7
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冬の街何気に歩む乙女子にやや感動す白きナマ脚
令和四年二月五日
2
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「行ってきます」元気な声に振り向けば息白くして駆けてゆく子ら
令和四年二月四日
5
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ナナカマド実に降り残る雪帽子真白に染まる街の片隅
令和四年二月三日
5
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テレビつけ炬燵へ入り燗酒と妻の肴の温き晩酌
令和四年二月二日
4
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こんこんとしんしんと降る雪の夜は妻と籠りて昔語りす
令和四年二月一日
8
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雪明かり影もほのかに雪だるま造る子どもら夢の中
令和四年一月三十一日
6
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いつわりの白の花咲く枯れ桜冬耐えてこそ春の爛漫
令和四年一月三十日
5
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片手には手袋があり片方に君の手がある右手左手
令和四年一月二十九日
6
幼なカップル
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憧れた空の色には逢えぬままひととき光り消える落日
令和四年一月二十八日
11
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投げられたブーケに伸ばす乙女子の白きかいなのマニュキュアの色
令和四年一月二十七日
5
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蟹買いてたまの贅沢黙々と妻も我をも蟹は黙らす
令和四年一月二十六日
6
カニ食べるのって静かになる。
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無垢の夢白の花咲く真冬日の朝日に澄みし雪の清しく
令和四年一月二十五日
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万里ゆく雲よ伝えよ悔やみのみ多き歩みと若き我が身へ
令和四年一月二十四日
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