舞 さん
のうた一覧
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宇宙の空戻ることなく流星の消えてぞ残る夢のひとよに
令和四年三月七日
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幾く山河越えてぞ帰る白神の古代の森に白鳥の声
令和四年三月六日
4
白神山地
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戦場の我を射る目の画面からいざ何かをか守る人の目
令和四年三月四日
2
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誰が子か片手袋の落とし物寒くあらずや小さその指
令和四年三月三日
7
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若いころ惚れた女と見た夢を浮かべて独り酒苦き夜
令和四年三月二日
2
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雪を踏む素足うつくし乙女子らさんざめく声春の香のする
令和四年三月一日
6
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杖つきて雪道歩む老い人の我に似る背の跡を踏みゆく
令和四年二月二十八日
6
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雪原にオシッコで書くなん文字かそんな子どもらもういなくなり
令和四年二月二十七日
5
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いつ頃か折れた翼も朽ち果てて見上げて虚し大空の雲
令和四年二月二十五日
6
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我の名を呼ぶ空耳の母の声父の声にも似て我をよぶ
令和四年二月二十四日
6
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闇はらう暁白き如月の現れ出でるサッポロの街
令和四年二月二十三日
3
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ママ、ママと小さ子の声吹く雪子を庇いつつ母雪だるま
令和四年二月二十二日
5
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あなたへと似合う花など探しては歳は経にけり冬の真白日
令和四年二月二十一日
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赤ちゃんの母呼ぶ声に抱き上げて乳房あたえる女うつくし
令和四年二月二十日
6
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如月の真白の雪の静やかに埋もれてこもる我と妻とは
令和四年二月十八日
8
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啄木の眺めた小樽冬の海へやむ事のなく雪は降りつつ
令和四年二月十七日
5
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あの刻に君と僕とが居たというかすかな証し卒業写真
令和四年二月十五日
7
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仄やかに白き月夜の雪明かり窓へと灯る家の温もり
令和四年二月十四日
5
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黄昏の時にぞ出でる魔のごとく微睡む夢の初恋のひと
令和四年二月十三日
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父逝くにゆずり葉と言う母もなく時をたどりて我もゆずり葉
令和四年二月十二日
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