舞 さん
のうた一覧
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晩酌の妻かたわらに時を経て良くも悪くも今がいちばん
令和四年十月五日
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気がつけば あっという間の 時を...
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ベビーカー 乗るより母と手を繋ぎ歩くが嬉し ヨチヨチ語りつ
令和四年十月四日
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いびきする 妻の隣に なにかにと 思いわずらう我の小いささ
令和四年十月三日
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かえりみて風へと消える足跡の悔やむことのみ多き旅かな
令和四年十月二日
9
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シャボン玉 子ら伸ばす指その先に 青が弾けて空へ広がる
令和四年十月一日
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川の音を聞きつごろんと 湯に火照る身を横たえて のたりぽかんと
令和四年九月三十日
8
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絹の道タクラマカンの人もなき砂漠の月は淋しからずや
令和四年九月二十九日
6
一度は行ってみたい。
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乙女子のポニーテールの一房の揺れてぞ秋へ添えて香のたつ
令和四年九月二十八日
6
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爛たれゆくトマトの赤の暮れの頃返り見上げる秋空高く
令和四年九月二十七日
7
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蝶々の枯れ残る花ひらひらと 渡り語るかまた来世でと
令和四年九月二十六日
6
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旅行して帰りて妻は後始末 荷物かたすみ あの街の花
令和四年九月二十五日
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ユタたちの神庭祀る声なるか潮騒の音美らの海より
令和四年九月二十四日
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白雲よふるさとへ翔べ父母のつまの名を呼ぶ魂を鎮めて
令和四年九月二十四日
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通過する電車のあとも消えぬ間に線路陰から鈴虫の声
令和四年九月二十四日
7
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紅葉には花嫁衣装 桜降る花には喪服 神の祭り場
令和四年九月二十三日
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黒々と母のみ胸に抱だかれて青空を見る赤子の瞳
令和四年九月二十二日
7
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行きずりの おんなの脚の寂しげに もの思わせる秋の長月
令和四年九月二十日
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やや少し妻の背丸く 気のせいと 暮れゆく刻に目をそむけつつ
令和四年九月十九日
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流離いの旅にて呑める火の酒の沁みるがごとき夕焼けの色
令和四年九月十八日
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さあ帰れ 家で母待つ 夕食待つ 時おりこわい 父も待つとか
令和四年九月十七日
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