舞 さん
のうた一覧
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老いてゆく者にも小さ夢はありこの冬を越え花盛る夢
令和四年十二月三日
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ささやかな 明日の幸など 願いては 妻は置くかと 吉兆の絵ひとつ
令和四年十二月三日
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新幹線 時速二百に 過ぎる街 動くことなき 不二の峰かな
令和四年十二月三日
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目覚めれば白銀の地へ異界へと召喚されしサッポロの街
令和四年十二月二日
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弔いて 幾年ぞ経る 恋などは そ知らぬ顔の アルバムの我
令和四年十二月一日
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白樺のアイヌモシリの林にはコロボックルの棲みか在るとか
令和四年十一月三十日
9
アイヌモシリ=北海道 コロボッ...
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夕焼けが前ゆく男草臥れたその背を照らす我の背もまた
令和四年十一月二十九日
8
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マフラーを 巻いてくれては 「気をつけて行ってこいよ」と 冬の日の母
令和四年十一月二十八日
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冬囲い一本出でし残り花素知らぬ顔で小春日を受け
令和四年十一月二十八日
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沙流川の義経神社英雄の潜みて棲みてカムイとなる地
令和四年十一月二十六日
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北海道平取町 何とはなしに、奥...
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枯れ葉落ち舞うさえ嬉し幼な子は小さ手広げ風を追いかけ
令和四年十一月二十五日
7
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季節果てて 寒き風なか ぼんぼりの 赤き実灯す 小さ鈴蘭
令和四年十一月二十四日
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鈴蘭の なれの果てなる 実は赤く
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むずがる子 おろおろしては 若い父 母は余裕で 買い物続け
令和四年十一月二十三日
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白樺の林の陰に先駆けて雪は真白にニセコアンヌプリ
令和四年十一月二十二日
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北海道虻田郡ニセコ町と倶知安町の...
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神さびた社の庭の依り代の黄の銀杏木の高き秋空
令和四年十一月二十日
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讃美歌の 漏れ聞こえ来る ひと時は 異教徒にさえ 神を思わせ
令和四年十一月十九日
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生きていた季節の記憶をそれぞれに刻んで落ちる枯れ葉いち葉
令和四年十一月十八日
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古き世は 白神目屋の 隠れ里 旅の白鳥 声のみぞ訪う
令和四年十一月十六日
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西目屋村は青森県津軽地方、白神山...
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そちこちに雀夫婦か戯れつ鳴きつ跳ねつつ仲睦まじく
令和四年十一月十四日
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木守柿神へお供え紅をひとつ残して暮れる秋空
令和四年十一月十三日
7
実をひとつ残してあとは柿すだれ
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