舞 さん
のうた一覧
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桜便り 北のモシリは 頑なな 少女のごとき つぼみ愛でつつ
令和五年三月十六日
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モシリ=土地、大地
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すすり泣くおんなの泪降るような春のさ細雨に我が影も濡れ
令和五年三月十五日
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けだものは 老いても残る 夢のみは 密林をゆく 本能のまま
令和五年三月十四日
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春初めし通学の道子どもらに混ざりてゆけば若草の香
令和五年三月十三日
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草臥れた旅人の絵の夕焼けを眺める背なに敗北は無く
令和五年三月十二日
7
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朝出でて暮れには帰るこの道を十年一日歳のみは老い
令和五年三月十一日
13
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英雄は逝きし者のみ遺されたカインの子らの祝祭の街
令和五年三月十日
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雪溶けて 出でる手袋 ドロドロに まみれながらも ピースの形
令和五年三月十日
12
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月の世の女官らの群れ女子高生あるひと時の清しき時節
令和五年三月九日
7
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重き荷を 負うがごとくに 歩みゆく 老婆の背なに なごり雪降る
令和五年三月八日
8
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時をゆく旅人老いて澪つくし夢のみたどる歩み来る道
令和五年三月七日
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春風は 先ず子供らを 誘いだす 笑い走る子 母は追いかけ
令和五年三月六日
8
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「コイなどを みだらにすると 罪となる」 ときめかせては ゴミ読み違い
令和五年三月五日
8
ゴミなどをみだりに捨てると罪にな...
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北の春花こそ無くもオリンポスあると思わす遠き夕焼け
令和五年三月五日
8
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軒下に嵐を待てる雀かな妻の機嫌の斜めなる日は
令和五年三月四日
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キタキツネ何処のカムイか雪原を翔る如くにサッポロの街
令和五年三月三日
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先日、街中をキタキツネが、山から...
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飛行機の 曳く雲の果て 手伸ばして 掴まんとした 少年の頃
令和五年三月二日
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階段の前ゆく女子の生足を美しと見る弥生朔日
令和五年三月一日
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飛行機を折りては翔ばす囚われの身にも残さる青き空へと
令和五年二月二十八日
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「うたのわ」を詠む
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人も無き吹雪の果てに葬儀社の灯す火明かき冬の底かな
令和五年二月二十六日
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