舞 さん
のうた一覧
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アイヌひと棲みしコタンの跡はなく流れて映す空のみの青
令和五年六月三日
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コタン 村集落
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苦き酒呑みては眠る行く旅の仮の宿りの独り寝の夜半
令和五年六月二日
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誰からの何の便りかスマホ見る若き女のうなじ後れ毛
令和五年六月一日
5
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「売り家」の看板の陰藤房は花盛り咲くあるじ無くとも
令和五年五月三十一日
10
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ポプラ木の柳絮の白の翔ぶ頃の晴明の空サッポロの街
令和五年五月三十日
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生きる地を 選べぬものの 逞しくそこここに咲く 名無き野の花
令和五年五月二十九日
7
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若鮎の 初つ夏の風 満つ空に うつむき咲ける 白のスズラン
令和五年五月二十八日
6
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愛したと記憶のかけら道連れに刻の地平に瞳閉ず時
令和五年五月二十七日
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老い経ても時折に見る百億の星を抱ける少年の夢
令和五年五月二十六日
10
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妻の足揉んでやりつつポツポツと思い出などを話す静か夜
令和五年五月二十五日
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桜木の青葉さやかな木漏れ日に散りては残る白の花びら
令和五年五月二十四日
6
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ねこばばの 百円硬貨 新蕪の 味噌汁となる 妻の魔法か
令和五年五月二十三日
6
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さつきメイ トトロ子トトロ 翔ぶ風は 青葉歌わせ 山笑いだす
令和五年五月二十二日
7
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人をして恋思わせるリラ冷えの香にも色にも染まるサッポロ
令和五年五月二十一日
12
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タンポポの綿毛を吹いて青空へ解き放ちやる吾の代わりに
令和五年五月二十日
10
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交差点バカップルらのキスとかすその愚かさのやや羨ましくも
令和五年五月十九日
5
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青葉へと枝譲りゆく山桜季節にさらばと花びらの舞う
令和五年五月十八日
10
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目に見えぬ荷を負う者ら地下鉄の階段のぼる家帰るため
令和五年五月十七日
9
たどり着く わが家の灯り ゆうげ...
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リラ冷えの花の色香のしめやかな恋のあるべきサッポロの街
令和五年五月十六日
9
石川啄木「札幌」 札幌は大なる...
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幾羽かの蝶戯れて蒲公英を行きつ戻りつ木漏れ日のもと
令和五年五月十四日
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