舞 さん
のうた一覧
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語りつつ手つなぎ歩むカップルの音軽やかに雪を踏みゆく
令和五年一月二十八日
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百年の 散歩でいつか 気が付けば ツレと歩める 雨風の日も
令和五年一月二十七日
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おまえ百まで、わしゃ九十九まで。
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この冬の最大寒波気にもせず通学の子ら遊ぶ雪ん子
令和五年一月二十六日
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思い出は ギガとピクセル 保存され やや味気無し 質量もなく
令和五年一月二十五日
9
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母の笑み受けて育てよ小さき者いつかその子に笑み返すため
令和五年一月二十四日
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小さき者 母の笑み得て 育ちゆけ...
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果てもなく 粉雪吹雪く 北の地に 赤を点して ナナカマドの実
令和五年一月二十三日
10
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神々が虚無に微睡む夢の中喜怒哀楽に泪する人
令和五年一月二十二日
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燗酒の湯気へと浮かぶ今日の憂さともに啜れば腹に沁みゆく
令和五年一月二十一日
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火の酒に浮かぶ氷りを噛み砕く男の子は消えて翁佇む
令和五年一月二十日
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階段をスカートの裾ひるがえし翔けゆく脚の命眩しく
令和五年一月十九日
6
その脚は 寒くないかと 要らぬこ...
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清しくは零下十度のサッポロの朝を歩める雪鳴りの音
令和五年一月十八日
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キュキュッと 歩みにつれて 雪の...
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みずからへ声無くうたう子守唄今日一日を弔いながら
令和五年一月十七日
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獅子独り立ちて見つめる囚われの冬の地に落つ広野の夕日
令和五年一月十六日
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ストーブに 背をあぶらさて 福寿草 咲くまで忍ぶ 日々を数える
令和五年一月十五日
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咲き誇る冬の山河の白き花神具となして祀れカムイを
令和五年一月十三日
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「閑さや岩にしみ入る」句を負いて空登りゆく山寺の夏
令和五年一月十二日
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北国の静かに響く冬のうた雪を踏む音雪積もる音
令和五年一月十一日
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翔ぶ事を忘れて久し背のつばさ時に疼きてまだ生きてると
令和五年一月十日
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傷ついた翼並べて男の子らは立ち呑の隅今日も黄昏
令和五年一月九日
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訥々と今日の事など何気ない妻の語りを酒の肴に
令和五年一月七日
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