舞 さん
のうた一覧
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十あまり幾つの頃か初めし恋秘めた名のみは刻の栞と
平成三十年十月七日
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ねぐらへと帰るカラスの鳴く声を背なに聞きつつ吾れも我が家へ
平成三十年十一月十八日
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時戻すなすよしもがな秋小雨に濡れつ肩寄すカップル羨まし
平成三十年十一月二十日
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寒き夜の老いの寝覚めに浮かぶのは既に残滓の夢もうつつも
平成三十年十一月二十六日
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憎らしいおんなの密む刻の澪惚れて別れて忘れもできず
平成三十年十二月十一日
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さざ波の 刻のみ海の 澪つくし ...
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駅トイレ昨夜の汚れ掃除するオバチャンの背の母さんにも似て
平成三十年十二月六日
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雪積もるベンチを照らす公園の淡き光りの静かなりける
平成三十年十二月十八日
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いにしえを偲べる山河二風谷の沙流川のぞむ義経神社
平成三十一年一月十二日
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蝦夷地探検の命を受けた近藤重蔵ら...
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ただいまって お帰りなさいって それだけで今日一日の荷物降ろして
平成三十一年一月二十日
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女々しいと思われて良いもう一度あなたの笑みを見たい独り夜
平成三十一年二月十三日
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明日の世を生きる者達ランドセル重げも見せず駆け抜けて行く
平成三十一年二月二十日
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疾く疾くと廻る季節の年ごとに時に急かさるわが身なりけれ
平成三十一年二月二十七日
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紅のベニさす指はそにかざす光を待てるたおや真白に
平成三十一年二月二十六日
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針刺せる 化粧けの無き 看護師の...
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逢いたいと心で思い身も染まるでもできるのは名を慕うだけ
平成三十一年三月六日
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恋ていう言の葉の霊いたずらにひとに憑かせて神ら遊びす
平成三十一年三月四日
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神遊び せんとや人は 生まれくる...
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色褪せた卒業アルバム僕もまた神話の刻を生きた記憶の
平成三十一年三月二十八日
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咲き初むと青葉繁ると北南日本列島春花暦
平成三十一年四月二十三日
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吾が内に時経てもなを頑なに変かわぬもののあるぞ哀しく
平成三十一年四月二十九日
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古池や蛙飛び込む水の音 五月雨濡らす花を揺らして
令和元年五月二日
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痩せ蛙負けるな一茶ここにあり 老いゆくのみの枯木身ひとつ
令和元年五月二日
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