舞 さん
のうた一覧
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火酒に酔い委ねてくれた白き指弄びつつ夜の静寂に
平成二十六年三月三十日
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白き指 もてあそばれる そのまま...
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背に余るまだピカピカのランドセルひとり淋しげ地下鉄を待つ
平成二十六年四月十七日
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曇天も颯爽と飛ぶ燕らの軌跡も清し青葉吹く頃
平成二十六年四月二十一日
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見送りは要らぬと去りし父の背の語り来る夢声は聞こえず
平成二十六年四月二十五日
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ひと時は荷物を下ろしコップ酒苦きに流す憂さのあれこれ
平成二十六年四月二十六日
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何色の花に託さん思い出を貴女の笑顔柔らかな声
平成二十六年五月十四日
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面影はあなたにも似て月影におぼろに浮かぶアカシアの花
平成二十六年五月七日
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颯爽とあし輝かせ乙女らの青葉照る下風切り歩む
平成二十六年五月十日
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落ち込めば小さな事よ見上げろと風も緑に大空をゆく
平成二十六年五月二十日
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こぬか雨宗右衛門町にそぼ降れば誰を待つのか濡れて待つ女
平成二十六年六月四日
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「道頓堀宗右衛門町」昭和時代初期...
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目に痛く脚輝かせ娘らは梅雨の中にも風颯爽と
平成二十六年六月九日
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晩酌にひと品添えて今日もまたご苦労さまと妻笑顔する
平成二十六年六月十九日
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爪を噛む癖を持ちしが我が内の闇を恐るかそれも懐かし
平成二十六年六月二十四日
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何もかも 仮面の奥に 閉じ込める...
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恋初めし初夏に色添う半夏生そよぐ片葉の白の清しく
平成二十六年七月三日
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七十二候の一夏至から11日目梅雨...
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長閑にも聞こえて幽か仏法僧ひねもす今日は妻と二人で
平成二十六年七月五日
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のどかにも どこで鳴くのか 仏法...
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其処ここに蓮咲く水面花の間をゆくボートさえ波たおやかに
平成二十六年七月六日
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ラ ムサール条約指定登録湿地、渡...
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夏祭り浴衣姿の乙女らのまろき襟元夏良き風情
平成二十六年七月二十二日
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乙女らの 浴衣姿の 揺れる裾 下...
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帰るよと家へ電話すまた今日も何はともあれ無事に過ごせる
平成二十六年七月二十四日
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7月の海に生まれた白雲は長閑に目指す人居ない山
平成二十六年七月三十一日
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晦日は悼み過ごさん百代の過客と吾れの一里塚逝く
平成二十六年八月一日
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