舞 さん
のうた一覧
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真夏夜の朧月影妻さえもふと色めきて寝苦しき夜
平成二十四年七月二十九日
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薄物の夏装いて黄昏を歩く女性の皆美しく
平成二十四年七月二十六日
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鳴き生きてひたすら鳴きて七日目に悔い無く落ちる蝉骸かな
平成二十四年七月二十四日
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孫を追う爺息切らし「ああしんど」腰おろしつつ笑みて手を取る
平成二十四年七月二十三日
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父母の恩ある命有り難く思えば愛し吾れも人をも
平成二十四年七月二十三日
5
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目が合えば恥じらうそぶり幼な子も女なりけり頬染む風情
平成二十四年七月二十二日
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夕暮れも四角い街の片隅に吾れを眺める一羽の鴉
平成二十四年七月二十二日
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夕暮れに降られて歩く蝉時雨れ俯く吾れに涼風の吹く
平成二十四年七月十九日
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穿たれた虚ろを抱え吾が家へ帰る地下鉄今日も終われり
平成二十四年七月十九日
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人毎に柏手の音思い込め響きてわたる朝かみ社
平成二十四年七月十九日
5
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ひと夏を鳴きて過ごせよ蝉よ鳴け命尽くして鳴けよ鳴け鳴け
平成二十四年七月十八日
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うば桜呼べばカミさん怒るけど季節外れの花も良いじゃん
平成二十四年七月十四日
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故郷に独りオヤジを訪ねれば陽炎にたつ墓石は熱く
平成二十四年七月十三日
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黙々と駅の階段踏み昇る勤め帰りの皆俯きて
平成二十四年七月十二日
5
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音も無く雨は降る降る紅き花木々の緑に私にも降る
平成二十四年七月十二日
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子供らが駆け登りゆく坂の先大人に見えぬ風景がある
平成二十四年七月十日
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今日の日を過ごすも重くいざせめて記念日とするこの青空の
平成二十四年七月十日
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吾れのみの 記念日として 今日の...
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流れゆく つかの間の時 山や海 過ごせる日々は みな走馬灯
平成二十四年七月十日
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家々の夕餉の香り今時のマンションの灯にも人の温もり
平成二十四年七月五日
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名も付けぬ何かを無くし一日を過ごして終える今日も明日も
平成二十四年七月五日
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