舞 さん
のうた一覧
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マンションのチラシ眺めてため息は吾が稼ぎより重きこの紙
平成二十四年六月二十七日
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競馬場のゲートの如く地下鉄の扉が開いて今日も始まる
平成二十四年六月二十六日
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また一つ病を得たり病院を出で見上ぐ空涼風の吹く
平成二十四年六月二十五日
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米つぶの群れ雀にも不器用な一羽二羽あり分けて与えん
平成二十四年六月二十四日
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書き換えの免許の写真吾れを見る次更新の汝如何にと
平成二十四年六月二十四日
6
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世の中を憂しとやさしと古の鳥にしあらぬ人の身今も
平成二十四年六月二十三日
10
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朝にはまた歩みゆく男の子なりこの夜は臥せん酔いて語りて
平成二十四年六月二十二日
7
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傘あふれ肩へ流れる黒髪を濡らして飾る梅雨の白珠
平成二十四年六月二十一日
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明日こそは世界を変えん夢見つつまた老いてゆく時の儚く
平成二十四年六月十九日
8
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荷を庇い宅配の子は颯爽と息弾ませて梅雨を駆けゆく
平成二十四年六月十九日
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それぞれに逝くも残るも思い出を杖と歩めよ笑みてその道
平成二十四年六月十七日
8
「夫の死の悲しみ話せりおばちゃん...
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雨ごとに色新たなる紫陽花の見事に咲ける梅雨一五日
平成二十四年六月十六日
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朝まだき曲がる小さき母の背に似たる掃除夫便器洗いて
平成二十四年六月十四日
6
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御身名さえ知らぬあなたの行きずりの襟涼やかに難波津の風
平成二十四年六月十四日
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通勤の流れに埋もれビル谷の四角い空に今日も過ごせる
平成二十四年六月十四日
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過ぎてゆく停まらぬ日々を紫陽花に滴たる雨に降られ老いゆく
平成二十四年六月十日
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己が傷開くがごとく歌を詠む名知らぬ君の溢る紅
平成二十四年六月八日
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黒髪の驕りて艶な君今を想う日のくる霜降る夜に
平成二十四年六月八日
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吾れのみの憂さにはあらず居酒屋に立ち呑む人の背中優しく
平成二十四年六月七日
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ビル底に独りしあれば風に舞う白ポリ袋ゆくあても無く
平成二十四年六月七日
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