舞 さん
のうた一覧
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制服の少女ら歩む校門に朽ちや赤き山茶花の咲く
平成二十五年二月一日
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ため息をホッと一息コップ酒呑んで流れる一日の憂さ
平成二十五年二月一日
4
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山茶花の朽ちゆく色の紅いを名残りとぞするひと冬の花
平成二十五年二月一日
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春ひさぐ女と呑みし水割りの甘く苦くも時の朧ろに
平成二十五年一月三十一日
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通勤の電車を降りずいずこかへ流れ行きたく木曜の朝
平成二十五年一月三十一日
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雪積もる墓地に彩る南天の色のみ名残り泡沫の世の
平成二十五年一月二十九日
3
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天上の花散る如く音もなく舞い降る雪にひと日埋もれて
平成二十五年一月二十六日
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冬ひと日 雪に埋もれて 「静かだ...
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オッサンが酒場の隅に俯むいて安酒舐める気がつけば吾れ
平成二十五年一月二十五日
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俯いて 何か思える オッサンが ...
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くだらぬと知りつつなおも持て余す矜持ひとつの密やかな傷
平成二十五年一月二十四日
5
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咲く春を夢見て待つか福寿草深雪の下に知る人も無く
平成二十五年一月二十四日
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人知れず 深雪の底に 福寿草 独...
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仕事終え飯場に集どい大五郎廻し呑む夜愁れい無き日々
平成二十五年一月二十三日
4
馬鹿言いて 腹の底から 笑いあう...
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明日にはまた立ち上がる この夜は酔いて倒れん憂さを抱きて
平成二十五年一月二十二日
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新婚の妻の手料理焼き魚焦げさえ美味し伝説の味
平成二十五年一月二十一日
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幼子がベビーカーから見る空は黒き瞳に何色に清む
平成二十五年一月二十一日
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爺婆が手を取り合って地下鉄の階段登る一歩一歩と
平成二十五年一月十八日
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カップルが 手つなぎ笑みて 語り...
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苦学して郷里に帰らぬ友ありて成人の日の幾度過ぎゆく
平成二十五年一月十四日
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苦学とゆ 死語思い出す バイトゆ...
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成人の式へと臨む若者の笑み晴れやかに進めその道
平成二十五年一月十四日
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着飾って式へと急ぐ若人の背を眩しげに杖歩む人
平成二十五年一月十四日
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はぐれ鳥浮かれる街を見下ろしてカアと一声初春の空
平成二十五年一月五日
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見上げても富士のたか嶺はいずこやらなす事も無く我が寝正月
平成二十五年一月五日
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