舞 さん
のうた一覧
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泣き止んで笑う幼な子あやしつつ同じ笑顔にその母もまた
令和五年八月五日
7
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老犬は同じく老いし飼い主の顔うかがいつ朝の散歩す
令和五年八月四日
9
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夕焼けの小黄金の街をわが家へとまた帰りゆく戦士らの群れ
令和五年八月三日
7
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湯上がりに母付けくれし天花粉雲に包まる天使の気分
令和五年八月二日
8
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海原の果てに浮かんだ雲にまで泳いでゆけた遠い夏の日
令和五年八月一日
15
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小さき神アイヌモシリも夏盛りいかにか過ごす蕗の葉の家
令和五年七月三十一日
10
北海道 古き神棲む蕗の下
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十和田なる深山の湖に夏の光の澪跡曳きて遊覧の船
令和五年七月三十日
9
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夜半に覚め布団かけやる妻の背に案外俺も良き夫かも
令和五年七月二十九日
5
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大空に飛行機の雲一条の白曳きてゆく海原の果て
令和五年七月二十八日
10
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銀河ゆく 果てより汽笛 鉄道は 天の河越え 僕を残して
令和五年七月二十七日
7
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宵闇に光り残して朝顔の咲いた浴衣に君は包まれ
令和五年七月二十六日
2
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夏盛り知る人もなく山深み蝉のとむらう草木の塔
令和五年七月二十六日
7
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いつまでも かくあれかしと まだわずか つやの残れる 妻の肩揉む
令和五年七月二十五日
10
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寂れゆく村の廃校子どもらの声の名残に降る蝉時雨
令和五年七月二十四日
12
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絵日記にまだ咲いてるか恋知らぬ頃を偲ばす朝顔の花
令和五年七月二十三日
11
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みどり葉の盛りの夏に身ひとつを持て余してはまた老いてゆく
令和五年七月二十二日
10
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窓際に取り残されて桜葉の繁るを見るもやや物憂くく
令和五年七月二十一日
5
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夢ひとよ哀しとしのぶ恋そめし遠きむかしの君のおもかげ
令和五年七月二十日
11
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老い人のささえ頼りてカップルの夕日に長く歩みゆく影
令和五年七月十九日
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解き交わす夜着の結びのあやなくに触れれば消える夏の夜の夢
令和五年七月十八日
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