舞 さん
のうた一覧
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母を呼ぶ仔猫なく声何処からか音にはならぬ胸の闇から
令和元年十月二十九日
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眉引きの月はあてなくみてはかく恋初む思い隠すむら雲
令和元年十一月四日
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「ふりさけて 三日月見れば 一目...
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いつの日か言うべき言葉ありがとと台所立つ妻の背中に
令和元年十一月九日
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歩み来てこのひと時は小春日の木洩れ日をゆく影とふたりし
令和元年十一月十四日
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大空は不思議なほどに明るくて冬の清しく札幌の街
令和元年十二月一日
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氷雨にもやや情けあり彩りの優し子供らさす小さき傘々
令和元年十二月十二日
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雪道を手をたづさえて爺婆が歩み歩みゆささえあいつつ
令和元年十二月二十三日
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立呑みの屋台に並ぶオッサンの酔いひと時は負う荷忘れて
令和元年十二月二十四日
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何処かに有るや無きやと探しつつ未だおぼろげ妻の取説
令和二年一月十一日
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時として パソコンよりも 意味不...
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カップルの手つなぎ歩む息白く影は優しく揺れて重なり
令和二年一月十七日
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凍てついた冬青空の朝ぼらけおばろに残る白き三日月
令和二年一月二十六日
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新学期始まる朝は子どもらのカラフルな服雪撥ね飛ばし
令和二年一月二十一日
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弥栄に降る雪積もれこの街を吾をも染めよ白ひと色に
令和二年一月三十日
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埋もれ火の幽かに揺れる仄明かりに浮かびて消える刻の脱け殻
令和二年一月三十一日
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埋もれた 神話ひとつの ときめき...
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寝れぬ夜半遠き獣の追い来きたる唸りのごとく除雪機の音
令和二年二月九日
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髪に降る雪も美し乙女子は雪女のごとき紅き唇
令和二年二月十一日
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粉雪は風にさ乱れ人染める街も吾さえ白ひと色に
令和二年二月十二日
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冬に飽き真白の雪に憂く日々に福寿草待つ如月のころ
令和二年二月十八日
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まっすぐな道でさみしい 冬景色 吾も淋しとカラスひと鳴き
令和二年二月十九日
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種田山頭火ですね
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美しき言の葉尽くせたまゆらの夢にのみ逢う優しあなたへ
令和二年二月二十七日
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