舞 さん
のうた一覧
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冬の間をいのち撓めつひと時に木々萌え出でる春になるかも
平成二十九年四月十七日
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いずこより君は来ませりひとひらの桜花びらわが家窓辺に
平成二十九年四月十六日
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桜には乙女子似合う卯月かな髪へと飾れ花ひとひらを
平成二十九年四月十五日
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通勤の電車ひと便遅らせて桜写メする春朝のどか
平成二十九年四月十四日
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花を見つ風を感じつ明き朝妻に背おされ今日も会社へ
平成二十九年四月十三日
8
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花を見つ過ぎ行く人の足元に名告らぬ花の粗素と咲き居る
平成二十九年四月十二日
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この世へと思いを残しゆく人の魂魄なるや闇の桜木
平成二十九年四月十一日
9
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どのレジに並ぶべきかも伝授あり妻のメモ見つ食品売り場
平成二十九年四月十日
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メモを見つ サイフ確認 おっさん...
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ふるさとの巷に立ちて父母を探す夢見る家さえ無くに
平成二十九年四月九日
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捨て去りし ふるさとなれど 父母...
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若竹のさやかに爽やにそよぎつつ葉擦れの音の清がし風ふく
平成二十九年四月八日
13
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咲きてより散るを覚悟の桜かな卯月ひと夜の雨優しかれ
平成二十九年四月七日
14
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ひや酒の憂さにも苦きひと時の酔いに逃げ寝ん今日という日も
平成二十九年四月六日
9
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咲き初める仄かに匂う桜にはほど良き影の上弦の月
平成二十九年四月五日
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春迎えまたひと時を花写し呆けすごすか移ろいの季節
平成二十九年四月四日
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杖ついた老婆止まりて見上げたる空に咲き初む桜木の花
平成二十九年四月三日
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にいまくら娶りて廻る年ごとを顧みすればみな笑いへと
平成二十九年四月二日
8
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寂しげな吾に従う影ひとり月は三日月問えど応えず
平成二十九年四月一日
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まどろみつ夢にたゆたう少女なる薄くれないの咲く待つ桜
平成二十九年三月三十一日
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地下鉄の窓に映れる見も知らぬ白髪のオヤジ我を見つめる
平成二十九年三月三十日
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年ごとに命をかけて花は咲く一度の草もまた咲く木々も
平成二十九年三月二十九日
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