舞 さん
のうた一覧
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野仏に誰が手向けか花ひとつ枯れてゆく間の伽藍とぞする
平成二十八年四月二十日
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よちよちと風追い駆ける幼子の小さな指の掴む未来は
平成二十八年四月十九日
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発つ発つとつつじ咲きくる春の日はのどかに過ぎよ今日も明日も
平成二十八年四月十八日
14
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寒いねと語り語りつ背を寄せる妻とふたり夜花冷えのころ
平成二十八年四月十七日
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プリンセス ウルトラマン 共に成れずに歳を経て今日日溜まりにふたり花見る
平成二十八年四月十四日
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声ならぬ声に託してこのひとよ語り尽くさんうた一首にて
平成二十八年四月十二日
18
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深海に潜む異形のもの達と変わらぬ孤独モノクロの街
平成二十八年四月十一日
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深海に 生きるさだめの 異形らと...
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花さくら下照る道の乙女らはみな美しく頬染めてゆく
平成二十八年四月十日
8
十重二十重 花連なりて 雲居なす...
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桜木の花散る後の逞しき命なりけり出で来る青葉
平成二十八年四月九日
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男の子なり泪見せれぬ意地もあり酒一杯の吐息落として
平成二十八年四月五日
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咲き残る花繚乱に魁て未練も見せず散る桜かな
平成二十八年四月四日
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さきがけて 散りゆく花は 絢爛と...
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久方の恋もしたきと思わせる花咲き揃う卯月始まる
平成二十八年四月三日
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幾つかの仮面付け替え独り居て素の顔となる酒場片隅
平成二十八年四月二日
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墓地に咲く桜美し一二葉佇むものへ手向けとぞ降る
平成二十八年四月一日
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花咲くと北の貴女の便りへと記して偲ばんみちのくの春
平成二十八年三月三十一日
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見た桜まだ見ぬ桜歳毎の花のことなど妻と語りつ
平成二十八年三月三十日
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おちこちの 早き遅きを 語りつつ...
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巡り来てまた花愛でる頃となるあと幾たびか時を数えつ
平成二十八年三月二十八日
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老いてゆくこの身ひとつは朽ちゆくも熱き思いはまだ夢を追う
平成二十八年三月二十六日
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電車の戸開きて出で来るスパルタの兵士の如く通勤の人
平成二十八年三月二十三日
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店や街語り教えつ目を病みし妻と歩みゆ寄り添う夫婦
平成二十八年三月二十一日
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