舞 さん
のうた一覧
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実る田に立ちて見守る農夫ある台風くると告ぐ雨のなか
平成二十八年九月二十日
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夕暮れに野仏似合う夕陽かな蜻蛉休める手向け一輪
平成二十八年九月十九日
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男の子にも女々し夜ある独り酒秋染む雨の胸の内にも
平成二十八年九月十八日
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寒む風の立ちて揺蕩うすすき穂に雨白珠の宿る長月
平成二十八年九月十七日
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降臨の予感の如く雨あがる光り満つ朝虹立ちてあり
平成二十八年九月十六日
11
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妻の背を妻吾の背を労りつ迷いて歩む旅の風景
平成二十八年九月十五日
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声すれど姿は見えぬ鈴虫の出でて凍えよ月光の霜
平成二十八年九月十四日
9
静夜思 李白 床前看月光 ...
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秋風に朽だつ花ある長夜かな知るや知らずや月影冴えて
平成二十八年九月十三日
12
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砕かれた破片でさえも美しく空に吸われし十五の記憶
平成二十八年九月十日
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「不来方のお城の草に寝ころびて空...
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諸ひとの朝は仕事へ夜は家へ皆何かしら傷抱えつつ
平成二十八年九月九日
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いざ今日も妻の手作り弁当と「いってらっしゃい」負いて出勤
平成二十八年九月八日
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黄昏を歩みて暮れる空の色顧みる影足跡も無く
平成二十八年九月五日
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遠野なる岩手の深山オシラサマ座敷わらしの郷さ迷ヘば
平成二十八年九月三日
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新しく生まれ出でたる朝日へと踏み出し歩む今日を生きんと
平成二十八年九月一日
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良き風の竹林仄か影間より仏法僧の声静やかに
平成二十八年八月三十一日
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母強しめ手に下の子ゆん手に荷物跳ねゆく姉を目で繋ぎつつ
平成二十八年八月三十日
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何処からか「花火音する」妻はしゃぎカーテン覗く夏名残かな
平成二十八年八月二十九日
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廻りゆく季節のはざまの移ろいはもの思わせるあと幾度か
平成二十八年八月二十八日
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乙女子の清し肌なす夏衣消えゆく秋のいささ寂しく
平成二十八年八月二十七日
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朝焼けに有ると思わす明星の光のもとに神々の山
平成二十八年八月二十五日
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