舞 さん
のうた一覧
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暗きなかラジオ聞きつつ弁当を作れる妻の背におはようと
平成二十八年十二月七日
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夢にさえ告げぬ言の葉届かない思いひとつは美しきまま
平成二十八年十二月二日
11
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弁当と朝餉用意す妻の音聞きつ目覚めるまた今日を生く
平成二十八年十二月一日
10
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右左風の吹くままフラフラと空っぽなオレ ビニール袋
平成二十八年十一月三十日
10
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チョッキ着よコートは如何に問う母の気遣う吾は幼子のまま
平成二十八年十一月二十九日
14
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みちのくの雪野に遠く白鳥の宿訪う声の聞こゆ頃かな
平成二十八年十一月二十八日
16
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学祭でUFO踊る娘子の過ぐ年偲ぶ今その子らの
平成二十八年十一月二十七日
12
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電飾の街片隅に踞まる影幾たりか冬如何にかも
平成二十八年十一月二十六日
12
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雪知らぬ街は侘びしくはだか木の影踏みて行く吾もモノクロ
平成二十八年十一月二十五日
16
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時計台北の街行く旅人に雪は清しくひと美しく
平成二十八年十一月二十三日
17
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はぐれ飛ぶ烏鳴け鳴け誰がために虚ろ空き缶この吾のため
平成二十八年十一月二十二日
14
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休日に妻の買い物付き合いてのたりとすぎるひと日小春日
平成二十八年十一月二十一日
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真夏夜の夢を偲べる秋の雨吾に落ち葉にいたずらに降る
平成二十八年十一月二十日
17
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我が内の獣鎮めと幾杯か子守唄なる酒の苦きを
平成二十八年十一月十八日
15
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毎日の代わり映えせぬ弁当を開けば仄か妻の温もり
平成二十八年十一月十七日
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娘子の髪を手梳きて揃えやる男の子わからぬ母の笑みしつ
平成二十八年十一月十六日
12
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うら寒き雨にひとりの夜は更けて冷や酒沁みる吾も落葉
平成二十八年十一月十五日
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風無くに桜紅葉のいち葉の密かに落ちる霜月の夜
平成二十八年十一月十四日
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妻を見て吾見て時に老いたなと顧みる四季尽きるひと夜に
平成二十八年十一月十三日
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飛行機の雲ゆく碧き大空の果てにはあるや愁い無き街
平成二十八年十一月十二日
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