舞 さん
のうた一覧
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何もかも打ち捨てゆかん大空の鳥にしあらぬこの身哀しも
平成三十年一月二十二日
9
世間を憂しとやさしと思へども飛び...
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たわむれの恋売る街の煌めきもいたずらに降る時負う吾に
平成三十年一月二十一日
7
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胸深く息はすれども苦しさの何故か残れる通勤の朝
平成三十年一月二十日
7
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紅つけぬくちびる初しジャスミンの仄か香りと語りかけ来る
平成三十年一月十九日
6
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いち日を終えてとぼとぼ家路ゆく吾が影のみを語る相手に
平成三十年一月十八日
11
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会社ゆくビル街の朝野良猫のノソリと出でて嘲笑いて消え
平成三十年一月十七日
7
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伽藍には風雷神の浅草寺外つ国ひとも手を合わせゆく
平成三十年一月十六日
10
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帰り来ぬ日々を歩みて何時からか気付けば妻と二人三脚
平成三十年一月十五日
9
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淋しくも恋は過ぎさる思い出の夢の中なる貴方への問い
平成三十年一月十四日
10
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酒酌めど酔えぬ愁いの夜の月の影はつれなく恋はするなと
平成三十年一月十三日
8
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寝息する妻の背中に耳触ればトクリトクリと温もりの音
平成三十年一月十二日
6
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ひとり来て雪夜にふせるさむしろに呼べど応えぬ妻の温もり
平成三十年一月十一日
8
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吹ぶ雪の夜長のひとり淋しくばせめて名を呼べこの吾の名を
平成三十年一月十日
9
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鏡へと向かいし妻の背を見ればにいまくらせし時の夢なれ
平成三十年一月九日
6
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今日の日の春を迎える若人のおのこおみなの皆晴れやかに
平成三十年一月八日
11
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置き去りの時の流れの瀬をはやみ君を恋した記憶いだきて
平成三十年一月七日
11
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古里の草木塔に雪の積む山の深みの人知らぬ碑に
平成三十年一月六日
10
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危なげな老い行く母の歩むあと小さな背中眺めながらに
平成三十年一月五日
9
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雪降るに降るにまかせて地蔵立つ人もあら無き深山の里に
平成三十年一月四日
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腐たれ散る色くれないの花びらの踏みしだかれて山茶花の道
平成三十年一月三日
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