舞 さん
のうた一覧
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優しさのなかに生くもの夢いかにみ母の胸に眠る乳飲み子
平成三十年七月二十一日
13
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酔い臥して傍らに眠る妻の手をふと撫でやりてありがとうと
平成三十年七月二十日
11
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銀色の雨にもまして彩りを集めて明く紫陽花の咲く
平成三十年七月十九日
12
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静か夜は問わず語りに妻と吾互いに遠き故郷の事など
平成三十年七月十八日
12
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優き世とぞ幾盃空ける安酒に映る影へと問うも語らず
平成三十年七月十七日
12
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病伏す母の笑み見て吾も笑みそれ見て母もまた笑みつくる
平成三十年七月十六日
14
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前線はオホーツクから大雪を越えて降らせる涼やかな雨
平成三十年七月十五日
14
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眠たげに少女あくびす紅つけぬ小さき口もと無邪気に開けて
平成三十年七月十四日
9
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中学のかけ声強く運動部いまだ黄色き声も混じりて
平成三十年七月十三日
8
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くたびれて老けたオヤジが鏡から何か言いたげ我を見つめる
平成三十年七月十二日
9
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紫陽花に色つき初めるふみ月の北の札幌空ひろき街
平成三十年七月十一日
10
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意味なくに淋し夕暮れコップ酒浮かんで消える来し方の夢
平成三十年七月十日
12
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遠い日の打ち上げ花火見上げたるひと歳経るも色あせぬまま
平成三十年七月九日
13
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アスファルト小さき割れ目を破り出で命咲かせる名も知らぬ花
平成三十年七月八日
11
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おもい人澪つくし行くささ舟に降る涙雨天の河原
平成三十年七月七日
11
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小さ子の遊ぶ叫声怒るひと笑むひともある人のそれぞれ
平成三十年七月六日
6
空港のキッズエリアにて
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こぬか雨傘に音なく道端の花にも優し彩りあらた
平成三十年七月五日
10
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荒れた田を仲睦まじく道祖神眺めて暮らすひと去りし村
平成三十年七月四日
20
関東地方、ダムに沈む村にて
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蝦夷梅雨に濡れて美しラベンダーの紫映える北国の街
平成三十年七月三日
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妻と我同じ時ゆく旅人のふたり山河をともに荷を負い
平成三十年七月二日
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