舞 さん
のうた一覧
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また一つ冬をむかえる老いのみの影へと落ちる枯れ葉いち葉
平成三十年十月二十九日
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身ひとつを持て余したる秋の暮れ木枯し寒きもがり笛吹く
平成三十年十月二十八日
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病みて臥す母に見せんと撮る写真むなしく残るスマホ哀しも
平成三十年十月二十七日
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枯れ枝を枯れ葉を踏みて公園を妻と歩める秋に染まりつ
平成三十年十月二十六日
9
札幌 ひのまる公園
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夫逝くにひとの世はみなゆずり葉と語る母逝く 吾もゆずり葉
平成三十年十月二十五日
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父逝くを ゆずり葉なればと 語り...
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男子らの人物評価女子高生無邪気ななかにオニ嫁片鱗
平成三十年十月二十四日
6
キャピキャピと四~五人の子ら
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子を預け仕事へとゆく若母の後ろ髪ひく「いってらっしやい」
平成三十年十月二十三日
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斎場のひとには広きエレベーターひとり吾れある虚ろなるまま
平成三十年十月二十二日
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添う妻と気づけば遠き時の旅支えあいつつ共に老いつつ
平成三十年十月二十一日
9
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言葉にはついに出来ずに秘すままにひと恋初めし十七のころ
平成三十年十月二十日
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ランドセル背負いし子らのさざめ行く雨や雪さえともと戯れ
平成三十年十月十九日
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ぼんやりと明けゆく街の音を聞く吾れ消えゆくも変わる事なき
平成三十年十月十八日
9
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モノクロの記憶のなかに彩りの刻のしおりと君恋す日々
平成三十年十月十七日
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子の泣きて母呼ぶ声のテレビから出でますならば吾もなきたく
平成三十年十月十六日
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逝く母に託されてると酒ビンに蓋する妻の小憎らしさよ
平成三十年十月十五日
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逝くひとと共に歩みて見る景色今日うす墨の夕焼けの空
平成三十年十月十四日
9
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紅しらぬその口元のいつの日か捧ぐ男の子のあるぞ羨ましく
平成三十年十月十三日
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逝くひとの思い出などの幾つかを偲びて通夜の冷やコップ酒
平成三十年十月十二日
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通学路衣更えせし子ら見れば北の国には秋の来にけり
平成三十年十月十一日
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仕事愚痴家には入れぬ男の子なる小さきながらもこれも覚悟と
平成三十年十月十日
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