舞 さん
のうた一覧
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荒れた田を仲睦まじく道祖神眺めて暮らすひと去りし村
平成三十年七月四日
20
関東地方、ダムに沈む村にて
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蝦夷梅雨に濡れて美しラベンダーの紫映える北国の街
平成三十年七月三日
11
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妻と我同じ時ゆく旅人のふたり山河をともに荷を負い
平成三十年七月二日
12
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あらまほし消えゆく日々の隙間吹く虎落の笛のいち葉のうた
平成三十年七月一日
8
過ぎてゆく 今日を弔う 虎落笛
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飾り無き病室ひとり伏す母に見せてやりたくこの野の花を
平成三十年六月三十日
15
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君がいてまた僕がいて語らぬも穏やかな夜雨音だけの
平成三十年六月二十九日
6
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雨小さき花さえ濡らし白珠のひかりを飾す名無きものにも
平成三十年六月二十八日
5
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それぞれに命をかけたひとのいて夏服清し通学の子ら
平成三十年六月二十七日
13
生まれ来る その子ら吾も かの日...
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衣替え目には新たに北国の涼やな風に待つ半夏生
平成三十年六月二十六日
13
今年は7月2日です。
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嫌なことも下らぬこともコップ酒酔いて忘れてよを過ごしける
平成三十年六月二十五日
6
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野の花をペットボトルにかざしては笑みて妻待つ吾が家なりける
平成三十年六月二十四日
9
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親しむはペットボトルに飾りたる妻の摘みくる野の白き花
平成三十年六月二十三日
11
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幼子を胸に抱ける若母のつり革つかむ手のたくましく
平成三十年六月二十二日
14
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虚ろなる胸吹くような風のゆくモノクロの街翔べ飢え烏
平成三十年六月二十一日
5
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自転車の母子語りつ父さんの帰る時間や晩御飯など
平成三十年六月二十日
15
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天空の星屑ひとつ吾が身かな堕つ一瞬の夢のひとよに
平成三十年六月十九日
10
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歩いても歩いてもなを見つからぬたどり着けない地図に無い街
平成三十年六月十八日
13
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妻読書吾は酒酌みしんとして更けゆく夜にまた今日も過ぐ
平成三十年六月十七日
11
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母の背を触れることなく歳を経て老い病む背中今さすりやる
平成三十年六月十六日
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アカシアは雨に降られつ花散らしつつ濡れゆく吾は花を踏みつつ
平成三十年六月十五日
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