舞 さん
のうた一覧
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添う妻と気づけば遠き時の旅支えあいつつ共に老いつつ
平成三十年十月二十一日
9
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ランドセル背負いし子らのさざめ行く雨や雪さえともと戯れ
平成三十年十月十九日
13
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ぼんやりと明けゆく街の音を聞く吾れ消えゆくも変わる事なき
平成三十年十月十八日
9
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子の泣きて母呼ぶ声のテレビから出でますならば吾もなきたく
平成三十年十月十六日
7
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逝く母に託されてると酒ビンに蓋する妻の小憎らしさよ
平成三十年十月十五日
13
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逝くひとと共に歩みて見る景色今日うす墨の夕焼けの空
平成三十年十月十四日
9
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紅しらぬその口元のいつの日か捧ぐ男の子のあるぞ羨ましく
平成三十年十月十三日
9
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逝くひとの思い出などの幾つかを偲びて通夜の冷やコップ酒
平成三十年十月十二日
12
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通学路衣更えせし子ら見れば北の国には秋の来にけり
平成三十年十月十一日
10
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仕事愚痴家には入れぬ男の子なる小さきながらもこれも覚悟と
平成三十年十月十日
8
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寒露なるみ山もさやに夜に沁みるひと雨ごとに秋は染めつつ
平成三十年十月九日
12
二十四節気10月8日頃。
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枯れ葉敷くひと無き暮れの公園に鴉鳴くなり淋し淋しと
平成三十年十月八日
11
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病む母の痩せゆく背なをさすりやりまた聞きたくも吾叱る声
平成三十年十月六日
11
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帰り道匂いもれくる夕餉の香みな家毎に温もりの灯
平成三十年十月四日
7
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たまさかの夢に幼さき吾が手には時まだゆかぬ父母の居り
平成三十年十月三日
10
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ぬいぐるみ孫を慕たうかながめつつ顔ほころばす婆の小さき背
平成三十年十月二日
9
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秋茜とまるとまらぬふわふわと揺れて恥じらう秋桜の花
平成三十年九月三十日
15
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すすきのを路面電車がトコトコとネオン映した車かき分け
平成三十年九月二十九日
8
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長月も短かにすぎて蟋蟀の声美しきつごもりのころ
平成三十年九月二十八日
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ひと恋し明月の夜は酒の舟竿さしのぼる時の流れを
平成三十年九月二十七日
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