只野ハルのお気に入りの歌一覧
東娘
友人としての会話が尽きたのち線香花火の火玉が落ちる
80
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佐々一竹
火の消えし窯の煙突見上げたり或る若者の死を悼むため
43
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楓
ほろ酔いの熱き頬撫で賀茂の風夕暮れせまる京の夏に
22
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紫苑
赤く乾く痩せた大地を耕しつめぐみ祈れるシチリアのひと
7
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きりあ
劇場の前で落ち合い逢い引きを女は男の後を歩く
5
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竹本未來
やがてくる世界の終わりの隅っこで死にたいのではなく消えたいの
12
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小春
雨ならば好きな色の傘をさし好きな色の世界に住めばいい
2
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竹本未來
「消えたいの」午前三時の犀川は てらてら光り私を拒む
7
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まるたまる
昼間から布団の中でうたを詠むごくたまに襲う不安を遣り過ごし
2
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きりあ
調子いい言葉なんかにゃもう飽きたそういわれても言葉を紡ぐ
4
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きりあ
帰さない帰したくないきみを今日遣らずの雨よ強く降れ降れ
7
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紫苑
ひさびさに手紙認むる用ありてそにふさはしき切手をえらぶ
10
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由良
褐色の花びら 緑の葉の内でにこやかに夏眺める紫陽花
2
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きりあ
呟けば言葉の海に溺れそう夏の人魚は歌を詠わぬ
9
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螢子
少し横にと思えど朝まで爆睡し朝シャン朝風呂おはらしょうすけ
5
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詠み人知らず
全力でボケてボケて全力でノリ突っ込みして今日はここまで
2
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志慧
アパートのコンクリートに立ち昇る春のさみしいおもちゃのシャベル
5
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志慧
なんだあれファンデーションのこびりつくマスクはがして笑う「さよなら」
3
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詠み人知らず
やはらかき鉛筆の跡濃ゆくして藤村の詩を清書せし初恋
15
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詠み人知らず
色褪せた映画の半券はじめての恋が残した小さな形見
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