ケンイチのお気に入りの歌一覧
しろいろ
アルカリの雨が人形を濡らしてく 街 排気筒の足りない体
5
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しろいろ
プラスチックの切れ端みたいなこの街ではぐれぬために絡ませる指
10
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しろいろ
ポップコーンつぶれるおとで満たされるかすかにあかるい樹海のほとり
17
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紫苑
冬霞たなびく丘の彼方より飛行機雲は天に伸びゆく
16
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さる
ちじくれる手先の指に息をふく 小寒の朝散歩に出るも
5
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詩月恵
進むのも立ち止まるのも揺れるのもたったひとつの 好き があるから
14
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詩月恵
雪深い里の工房こもる君届いたメール 白息ひとつ
5
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浅草大将
時じくぞ窓打つ雨もあら玉のはるかに運ぶかすか野の香を
9
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紫苑
曇天に色溶け込めど白蓮はつぼみのうちに熱抱きをり
11
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悠々
正月は昼過ぎ起きて餅を食べそろりと出ればはや夕暮れに
8
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羽
うつくしい森ひとつ越えてきたような今朝のあなたのひかるくるぶし
34
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浅草大将
行く道にいや高光る日の本に月の影さへ欠くることなし
21
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浅草大将
月影の流れも寒き冬の夜は凍りて落つる音無の滝
10
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紫苑
くさぐさの積み残したることありて闇ながめつつ寝返りをうつ
7
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紫苑
思ひ侘び日の入るかたを眺むれば海を隔つるひとのこひしき
14
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紫苑
短歌てふはかなきものに直ぐな眼をことのはで磨ぎ我が色とせむ
20
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浅草大将
大空に月を標と行き交へばげに年こそは天つ旅人
11
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林ユキ
寄り添って空を見上げるふゆすずめ また雪のくも 春はまだ先
15
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紫苑
来る年に幸のあれかし街角のマリアにもやさしき女衒にも
8
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紫苑
祠より風吹き来たり空の胸につと潜り入る狐の尾見ゆ
11
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