ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
ブラウスにてんとう虫が停まり来て老いた妻にもまだ花はある
17
もっと見る
痴光山
風光り山頭火きどりておもむろに草踏み入れば椋鳥逃げず
5
もっと見る
ななかまど
畑に蒔く種にそぼ降る夜半の雨優しく濡らせ天のしずくよ
16
もっと見る
へし切
五月入る折しも雨の降り頻けば心閑かに言の葉あそび
15
もっと見る
舞
淀川を渡るかわ風五月晴れ秀吉映す流れは絶えず
6
もっと見る
茂作
立夏待つ木々や草々見えわかず ただ鮮やかな萠黄色して
15
もっと見る
敦希
明け空と似た色の夕べ星出づる 時経り人の掬びに酬いる
13
もっと見る
うすべに
津波にも耐えたくすのき苔むして 天にひろげる枝に花咲く
11
もっと見る
滝川昌之
雫さえ雨後の若葉は去りがたい柔い黄緑焦がさぬように
17
もっと見る
痴光山
風に乗る子らを見送るタンポポの 晒せる坊主頭の清し
7
もっと見る
ななかまど
咲きだしたマーガレットに遠き日の花に重なるときめきありき
16
もっと見る
恣翁
草の上に腰を下ろせば 春の陽の 根にさへ籠る熱き思ほゆ
12
もっと見る
へし切
卯の花の咲き初む垣を横切ればほのかに香る初夏の風
16
もっと見る
舞
街すき間小さき公園すべり台ひと待ち顔に揺れるブランコ
8
もっと見る
茂作
きぬざやのしげき實りを喜びぬ 人に分けてはさらに喜ぶ
12
もっと見る
うすべに
今日も雨 うんざり見上げる足元に元気出せよと笑いかける黄
10
もっと見る
滝川昌之
休日にやろうと思ったリストなど飲み友飛来で木っ端みじんさ
16
もっと見る
ななかまど
忘れずにはるばる飛んで来てわれの頭上めぐるはあいさつなりや
17
もっと見る
へし切
家々に久しく見えぬ鯉のぼり泳ぐ姿はアルバムの中
15
もっと見る
茂作
黄あやめと紫あやめ咲きにけり 我が家の庭にふたむら咲けり
11
もっと見る
[1]
<<
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
>>
[244]