詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
響きあう言の葉たちを紡ぐべくわたしはひとり心に潜る
26
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恣翁
充たされぬ青き唇 燻りし衝動に 今 汝を抱かばや
16
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へし切
前世より結ばれていた赤い糸 誰そ彼時に君の名を言ふ
23
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中野美雄
ましろき花海桐 殻かたく黒み 波響動む この切岸に 秋の風立つ
6
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inosann
「明日からまた一人ね」と母が言う吾の好物カバンに詰めつつ
25
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桐生賄
十日程 帰省し息子 明日戻る 今から寂し 時間よ止まれ
21
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千映
農業県住し吾の胸痛みたる日照不足でどうなる作柄
13
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中野美雄
おほ花火 やみにたまゆら咲きにしを 海鳴り響動む 切岸に散る
7
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滝川昌之
飲み出しが早いと妻に責められてそれでもササッと肴が並ぶ
28
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ながさき
妙法は 師子吼の如し いかような 病ありとも 障りとならじ
24
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ながさき
一念は 十個の想ひに 区分され 地獄の心 仏の心へ
24
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ながさき
地球上 言語や肌色 ちがひあれ 生きとし生ける 尊き生命
22
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まあさ
虫捕りの 網と虫かご 携えて 翁が幼子 追いかけていく
27
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恣翁
風上に 渡す端から焼く干物 塩気を帯びて 世に受けにけり
18
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秋日好
君の手の感触今日も更新し何日何年ともに生きていく
22
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石川順一
ゆっくりと起動され行く鰯雲南アルプスヒヤシンス畑
21
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秋日好
骨の髄煮込んでチキン出汁に足しきみの行く道楽になるなら
15
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千映
久米明声優界の重鎮は「家族に乾杯」翁の癒し
11
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新座の迷い人
ラジオ聞き アイスクリーム 話しでて 古い思いで 懐かしく聞く
11
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千映
四十個押されしゴム印賑やかにラジオ体操ペラペラの紙
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