桜田 武のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
あと何度逢えるだろうかと東風に問う春待ち顔の梅の古木は
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へし切
「おはよう!」と行合ふ人に 元気よく 春の陽射しに笑みがこぼれる
20
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へし切
越前の荒ぶる風に耐えて咲く 人も斯くあれ 水仙の花
26
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恣翁
逢ふことを拒まむずがに隙間なく 天地を 雨は閉じ込めつらむ
12
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灰色猫
もこもこの冬毛ふるわせ水辺にて福良雀は身を清めおり
23
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ながさき
それぞれの 心にうつる 物事は 同じものでも 異なってくる
12
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ながさき
法華経の 経文だにも 観る人の 境涯うつす 鏡となりぬ
13
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へし切
冬なれば ハットを被りダンディーに 老いをお洒落に 老いを楽しく
23
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滝川昌之
列島に等圧線が縦並び冬型きつく鉄格子ごとく
19
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滝川昌之
秋の日の風向きのまま立ち枯れた芒に日脚伸び冬茜
19
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横井 信
締め切った窓を開ければ冷えた風 空へと昇る大きなけむり
12
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横井 信
ため息のかけらを集めにじんでる曇りガラスの向こうのひかり
20
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灰色猫
一歩すら踏めないときも大丈夫倒れることは歩んでいること
13
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ながさき
厳寒の 冬も必ず 春となる 冬が秋へと 戻ることなし
12
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滝川昌之
飛ぶよりも小走りが好きセキレイはつんとすまして避けるのが好き
18
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林林
長月の子の旅土産おせんべい最後の一枚無事年を越す
12
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林林
あたらしく頑張ろうと思うことに半歩近づき少し休んだ
12
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ながさき
金と銀 瑠璃や瑪瑙で 飾られた巨大な塔が 虚空に浮かぶ
11
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ながさき
阿仏房 尋ねて云わく 「宝塔」とは 答へて云わく 「貴方の生命」
10
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灰色猫
豊作のかぶら近所にお裾分けまさかメロンのお返しが来る
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