詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
君たちのためなら鬼の顔をして外で働き家では笑う
24
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野々花
どうでもいい事など無いと言いながらためらわず消す迷惑メール
20
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まあさ
家中の 窓を全開 邪気払い 家内清めて 待つ福の神
25
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野々花
待つという優しい時を閉じ込めて午後の陽射しが窓辺に揺れる
26
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千映
粟もちの色菜の花に似て優し緑茶とともに昼餉の後に
18
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己利善慮鬼
君は今どこかで風を編んでいるそんな気がする更衣の青
13
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吉野 鮎
山肌を雪積むさまに咲き盛る白梅の郷きみが産土
28
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秋日好
眠られぬ物狂おしき夜の末に立ち姿のみ見まほしきかな
17
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詠み人知らず
ヴィーナスを掬い取ろうと三日月は 常の二倍に 膨らんでいる
23
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秋日好
硝子箱割りて取り出す人形の肌温かく投げて棄て去る
13
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秋日好
もし君が米国人で我が国の誰かが米土でテロをしたなら
13
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秋日好
目に浮かぶ 眉間の皺を深くして「三千世界が死滅したよう」
15
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千映
ディに行く母の見送り今朝はごめん「寒いから入る」と笑顔だけ
12
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紫苑
あかねさす紫の芽の吹き初めてミモザ枝垂るる冬のひだまり
29
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紫苑
散り敷ける沙羅の白花ひと日もて尽くるいのちに悔いなくも見ゆ
32
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紫苑
携帯の声くぐもりて真夜中の雨はふたつの町をむすべり
31
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紫苑
慰めのしづくのひとつ零るれば水琴窟のひそやかに鳴る
33
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紫苑
炙らるるままに溶けゆき目を遣れば熱波に歪むキャラメルの町
32
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紫苑
「君はなぜ眼を詠みたがる」ことのはに霊やどるてふひとの問ひにき
35
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紫苑
食べものの尽きてふた月消える声繰り返される「誰も知らない」
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